熊注意看板を住民の為に自費購入した福島県職員の処分を検討と報道された理由。


WS2017-04-14_09_37_27000000<福島県>決済待てず…熊注意看板を自費購入 職員処分検討

毎日新聞 4/14(金) 8:15配信

 福島県は13日、自然保護課の40代の男性職員が昨年度、クマの被害防止用の注意看板を業者に発注する際に、計20枚(約29万円相当)を自費で購入していたと発表した。県内でクマの出没が相次いで発注を急ぐあまり、本来は必要な上司の決裁を待っていられなかったという。県は内規違反があったとして職員の処分を検討している。

 県によると、昨年9月上旬、複数の自治体から「看板の設置場所を増やしたい」と要望があり、男性職員が福島市内の業者から購入する手続きを進めていた。だが、上司から契約に関する書類に不備があると指摘され、修正するよう指示を受けた。

 男性職員は、物品の購入業務に不慣れで他の業務も多忙だったため、修正できないまま時間が過ぎ、業者から支払いを請求された。クマが冬眠する前に看板を設置したいと考え、個人で代金を負担してしまったという。

 今月になり、看板の自費購入が発覚。今後、県費で業者に支払いをした後、既払い金は業者から職員に返金される。現在、職員は他部署に異動している。

 県内で昨年1年間のクマの目撃件数は前年の2倍にあたる400件。けが人は7人に上った。


<筆者>

地方公務員法30条には以下のようにあります。

「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。 」

その「全体の奉仕者として公共の利益」の為の身を削った行動が、違反行為とされ処分される地方公務員。

つまり地方公務員とは、公共の利益よりもルールを重んじられる。つまり、公益の為に存在してるのではなく、お上のルールを守る労働者として存在しているのです。

そしてそのお上とは、マイノリティである支配者層が大衆全体を統治しているわけですから、公共の利益ではなく一部の特権階級の為に働いているのです。

つまり、そもそも公務員という職は、全体の奉仕者として公共の利益の為の仕事ではないのが事実なのです。

宮内庁職員なんてわかりやすいでしょう。

それらは公共の利益の為ではなく一部の特権階級の為の仕事を生業としているのです。もちろん宮内庁職員も公務員なわけです。

それは宮内庁職員ほど直接的でなくても、公務員全体でも同じことです。

はい。

ここまでは、至極当たり前のことで、知らなかった人は社会システムがまだ見えていないわけですが、なぜ今回この事象が記事になり、ましてや「yahooニュースのTOPになったのか?」ということについて説明します。

この事象が記事になり、yahooニュースのTOPになった理由。それは、あらゆる職業で、労働者にいくら過失があっても、その労働者が責任を取ることをやってはいけないとする、常識の書き換えでしょう。

つまり、「労働者の過失は、雇用主が負担しなければいけない」という社会にしたいのだと私は分析しています。

そのような常識の書き換えをしたいから、またいつものように公務員の中にそれにあたるような事象を見つけて、何本もメディアが報道し、大衆常識を書き換えようとしているとみています。

つまりこれは、昨今の残業代ゼロ残業悪、過酷労働を取り締まるなど、企業ルールを厳しくし、中小を圧迫することで、大企業しか生き残れない仕組みづくりである、企業のNWOへの一旦です。

内閣官房に「働き方改革実現推進室」なるものを設け、その役割は、企業内にあらゆるルールを作り出すことによって内部留保を抱えた大企業以外は大企業になりにくくするための仕組みを作っているのです。

つまり、大企業の保身のために、企業ルールを強めているのです。それを私は「企業のNWO化」と呼んでいます。

企業のNWO化に寄与することは

・残業代ゼロ
・増税
・労働時間短縮
・プレミアムフライデー
・マイナンバー

など、昨今メディアが騒いている事象として上げたらきりがありません。

今回、地方公務員が身銭を切って公益の為に「クマ出没注意」の看板を、設置したわけですが、そのような社会設計の為に報道された、というわけです。


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