度重なる軽井沢スキーバス転落事故と那須雪崩事故の類似点。雪崩の原因が学校側のずさんな管理体制かのように報道~訓練計画を事前に作らず、実施要項に記載のない教諭に引率入林届を出していなかった。


計画変更、事前準備なし 県警、体制不備捜査

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記者会見で頭を下げる(左から)栃木県高校体育連盟の橋本健一会長、大田原高の植木洋一校長、県高体連登山専門部の猪瀬修一委員長=栃木県庁で2017年3月29日午後7時6分、宮武祐希撮影

 栃木県那須町のスキー場付近で県立大田原高山岳部の生徒ら8人がラッセル訓練中に死亡した雪崩事故で、主催者の県高校体育連盟の登山専門部が予定の登山を悪天候でできなくなった場合の訓練計画を事前に作らず、実施要項に講師として記載のない教諭にラッセル訓練の先頭班を引率させていたことがわかった。また、事故現場の国有林の管理元に入林届を出していなかったことも判明。県警は、雪崩に対する危機意識の欠如や管理体制の不備があったとみて調べている。

 

 県警捜査1課などは31日、業務上過失致死容疑で事故後初めて同校を家宅捜索。実施要項などの関係書類を押収したとみられる。

 県高体連登山専門部の関係者によると、今回の訓練は春山安全登山講習会と題し、県内7校が参加して先月25~27日の日程で開催。茶臼岳登山が予定された前日の26日に雪崩注意報が出されたことなどをふまえ、翌朝に委員長を含む引率教諭3人が協議し登山を中止。ラッセル訓練に変えた。

 実施要項は講習会前に作られたが、「荒天でない限り茶臼岳まで往復」とのみ記され、代替訓練の記載はなかった。代替のラッセル訓練は、ルートも事前に決めないまま引率者任せで行われていた。しかも、同専門部はラッセル訓練に当たり力量に応じて生徒らを5班に編成したが、先頭で深雪をかきわけることから十分な経験が必要とされた「1班」に登山歴の浅い同校教諭の毛塚優甫さん(29)=死亡=を配置。実施要項の講師欄にも毛塚さんの名前はなかったという。

 現場付近の国有林を管理する林野庁塩那森林管理署によると、事故現場一帯は雪崩危険箇所として栃木県に通知されていたが、県高体連のような団体が国有林に入る際に必要な入林届は未提出だった。管理署幹部は「事前に(ラッセル訓練の)計画があったら、相談してほしかった。入林届が出ていれば、雪崩の注意喚起もできた」と語った。

 スキー場へもトイレの使用しか申請されておらず、講習会前に雪崩が原因で一部ゲレンデが封鎖された事実も伝わらなかった。【野口麗子、柴田光二、川崎健】


<筆者>

軽井沢スキーバス転落事故時の、バス運営会社ESPに対するバッシングと全く同じことが、今回の雪崩に対する学校への責任追及でも行われています。

軽井沢スキーバス転落事故時では

・出発前の点呼が実施されていないなど、5つの項目で法律違反
・事故につながったルートの変更 会社が決めたルートを運転手が勝手に変えた場合、道路運送法違反にあたる可能性
・運転手の健康状態を把握していない
・イーエスピーは、運行ルートを示す運行指示書について、白紙同然のものを運転手に手渡していたり、運転手の健康診断の書類が見つからない

などを、「ずさん」という言葉を使い、バス運行会社をバッシングしていました。

WS0001042016年01月15日(Fri)16時07分53秒WS000061

<長野・スキーバス転落>バス運行会社虚偽記載 ~管理がずさんだったから、イーエスピーが「選ばれた」のでしょう。次は土屋さんの「持病・薬の服用」が発覚ですか?

<スキーバス転落事故>「法律違反やルート変更」これらは事故の原因ではありません。~事故の原因ではないことを事故の原因であると報じるマスコミ

「ずさんな運行管理」がその事故が起きた理由であると、まったく事故の直接的原因と違うものに事故原因をすり替え、バス運行会社を悪役と決めつけて報道していたのです。

いくら会社側の運行管理がずさんであったとしても、バスが崖から転落するわけでないことはいうまでもありません。

軽井沢スキーバス転落事故と今回の那須雪崩事故は、偶然とは言えない類似性があることを私は動画と記事で言ってきましたが、今回の記事ではそれと同じことがまた起きています。

今回の悪役である学校側に対して、同じく「ずさんな管理体制」が、雪崩に結び付いたかのように報道し出しているのです。

>悪天候でできなくなった場合の訓練計画を事前に作らず、実施要項に講師として記載のない教諭にラッセル訓練の先頭班を引率させていたことがわかった。また、事故現場の国有林の管理元に入林届を出していなかったことも判明。県警は、雪崩に対する危機意識の欠如や管理体制の不備があったとみて調べている。

いくら、訓練計画を事前に作らなくても、実施要項に講師として記載のない教諭にラッセル訓練の先頭班を引率させていても、事故現場の国有林の管理元に入林届を出していなくても、雪崩に巻き込まれるわけではありません。

雪山にはレジャーや観光、訓練、研修など毎日多く人が足を踏み入れています。

それらの人が、事前に計画書を制作、専門知識を持った人を実施要項に記載、国有林の管理元に入林届を出さなければ、必ず雪崩に巻き込まれるわけではないでしょう。

 つまりこれらもまた、雪崩の直接的原因ではないのです。

このように、事故のヒール役として社会が位置づけた立場の人への報道を見ると、今回の雪崩を起こすシナリオを作った特務機関は、軽井沢スキーバス転落事故を起こした同じ班であるのではないかと、思わされます。

イメージ工作の戦略がそっくりだからです。


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