前回の記事では、2010年9月4日に方法された、所さんの目がテン!第1049回「損か得か!? LED電球」についてまとめました。
・<その1>所さんの目がテン!で「LED電球は点滅していて眼精疲労を引き起こす」と放送 ~まとめ
そこでは、興味深い実験がおこなれていました。それが以下です。
>電球の明かりの下で、3人に30分間、同じ文庫本を読書してもらい、目の中のレンズを調節する筋肉の動きがわかる装置で目の疲れを測定します。すると、3人とも、特に疲れた様子は見られませんでした。そして、アイマスクをして1時間、目を休ませた後、今度は同じ明るさのLED電球の下で30分間読書してもらいます。すると…全員かなり目が疲れていることがわかりました。
〇LEDは眼精疲労を起こす
・LEDの点滅、ちらつきが原因で目の疲労を引き起こしていた
その「LEDの点滅、ちらつきが原因で目の疲労を引き起す」ということに異論はありませんが、これらの原因と、対処法の説明が以下のようにあり、ここに私は異論があります。
>実は、電子回路の性能が悪いと、交流電気を直流に変換する時、ゼロになる部分があり、オンオフが繰り替えされ、ちらつきが発生。性能がいいものだと、オンオフがなく、ちらつきません。
「性能が良いものだと、オンオフがなく、ちらつきません。」と言っていますが、LED電球はいくら整流後、平滑化の効率を上げても白熱球のように点灯し続けるわけではありません。結局は高速で点滅しているのです。又は、いずれそう変化します。
実際には点滅の精度が上がっているだけで、点滅が完全に無くなっているわけではありません。
点滅の精度が上がっている(わかりにくくなっている)に過ぎないのです。
ですから、精度がいい整流器ならば「点滅しておらず、安全」とは言えないのです。
整流化とは、交流を直流に変えることですが、その後、平滑化コンデンサや電解コンデンサなどを使ってリップル(波)をなめらかにするわけです。(下の図)
①AC100VをAC12Vなど低い電圧へ落とします。
②全波整流次に交流を直流にします。
これだけでは電圧が0Vになる瞬間があります。
しかしこのリップルを滑らかにすると言っても、リップルが完全に無くなるわけではありません。
上記図の消えている部分の「幅」を狭くしているのがコンデンサの役割です。
しかし、点滅、または精度の良いものでも白熱球並みの光の強弱は作れないはずです。
・危険要因はブルーライトだけじゃなかった。「LEDは、高速で点滅している。」
コンデンサの精度によっては点滅が分かりに・く・く・なるのでしょうが、それを白熱球ような平坦な波(下図)に、までもっていくためには普通に考えて、コンデンサをかなり熱くしなければいけなくなるのです。(コンデンサは蓄電で電圧を保っている)
しかし、そうするとコンデンサの寿命が短くなるのです。
コンデンサは10度温度が上がると寿命が半分になると言われています。(5度と言っている人もいる)
・LED電球についての注意事項
電子部品のコンデンサは熱に非常に敏感で、一般にコンデンサの温度が5度上がる度に寿命は50%短縮すると言われています。例えば、市場の大多数のコンデンサは温度が105℃に達するとその寿命はわずか10,000時間にまで短縮します。
多くの場合、LED電球の寿命はLEDと電子部品のコンデンサの温度によって決まります。このため、LEDとコンデンサの温度を如何に下げるかがLED電球の長寿命を実現する鍵となります。
・AC/DCの基本
DC化した後はコンデンサを使い平滑します。平滑してもリップル(Ripple:脈流)は残り、その振幅であるリップル電圧はコンデンサの容量と負荷によって変化します。
それはLED自体の寿命ともかかわりますから、コンデンサの寿命を製品寿命に近づけるためにはコンデンサ機能の向上(リップルの除去)には限界があるのです。
ちなみにLED信号機は平滑化する為のコンデンサは使っていないようです。
>信号機は屋外に設置され、温度環境が厳しい為、コンデンサーを使って脈流を平滑化していないようです。(コンデンサーは熱に弱く壊れる)
熱くなる環境であるとコンデンサは故障してしまうので使えないのです。
そして一方室内で使うLED電球はコンデンサは内蔵しているにしてもそれは、点滅を多少は和らげている程度で、仮にコンデンサが故障しても、経年劣化や環境劣化で精度が落ちてきても、人は認識できないでしょう。
しかし、認識できないにしても、体は感じている、それは「なんか最近疲れる」と言った感覚では、認識し出します。
つまりLEDが身体の不調の原因の一つであることに気づかないのです。
そのような何が原因かわからない物を社会に設定するのが「社会毒」としては都合がいいわけです。
そしてこの実験で使ったLEDは、古い物や安価な粗悪品を使ったわけではないでしょう。実験に当たり、国内一流メーカーで生産された新品を使った可能性が高いです。
それでも強い点滅と、強いちらつきがあるわけです。
つまり、LED電球にコンデンサを組み込んでも点滅の明暗を和らげる程度で点滅自体を白熱球張りに無くすことはできないこともまたこの実験で証明されているのです。
製品は、使用開始から取り替えるまで機能は安定していなければいけません。
しかし、LEDチップ(光る部分)は生きているけど、コンデンサなどの電子部品は死んでいて、体に点滅のダメージがあるのに本人は気づかず、なんか調子が悪いということが起きるのは必至なのです。
つまり、コンデンサの制度が良かろうが悪かろうが、人体へ点滅暴露するのです。
LEDの電子回路の劣化、又は不具合による「強い点滅」を回避するには、使用者は点滅確認するために、ハイスピードカメラや、様々なフレームレートに変えられるカメラで撮影して点滅しているかを確認しなければいけません。
そこまでしてLED製品を使う人は皆無でしょう。
この点滅暴露が、LED社会の危険性の大きな一つです。
最後に、
>ちらつく製品であるか否かを見分けるには、携帯電話のカメラ機能で光るLED電球を見れば一目瞭然!電球に縞模様が出る製品はちらつきが発生しているのです。
と言っていますが、それはたまたまカメラのフレームレートとLEDの点滅が同期していた、又は近かった、だけで、カメラにはきれいに点灯して映っていても、実際には点滅していることはあります。
ですから、テレビて紹介されている、LEDのちらつき点滅の確認方法は精度の荒い見分け方であると言わざるを得ません。
先ほど言ったように、ハイスピードカメラや、様々なフレームレートに変えられるカメラで撮影して点滅しているかを確認しなければ点滅しているかどうかわからないのです。
LED点滅を撮影する動画撮影方式の詳細については、以下サイト書いてあります。
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点滅、ちらつきが、LEDに内蔵している「整流器、コンデンサ」など電子部品の精度が良くても完全にはなくなるわけではない。そして電子部品の不具合や劣化で、より強い「点滅暴露」を気づかずにしてしまうということを本記事では述べてきました。
以下の記事にある札幌市役所で起きたLEDのフリッカーによる体調不良のように「体調不良とLEDの因果関係」がはっきり分かればまだいいのですが、だんだん電子部品が劣化してくることでLEDが「強い点滅」をしだしているが、しかしそれに気づかず点滅暴露してしまうことは大変危険なのです。
そして、電子部品が劣化せずとも、たとえ電子部品の性能が発揮できていても、LEDはその発光原理から高速で点滅しているのです。
これらのことから、LEDが我々の生活に入り込むことは危険であり、白熱電球を使用したほうがいいことに間違いはないのです。
しかし、白熱灯は無くされようとしているのです。
法の“空白地帯”でLEDトラブル、札幌市
- 2010/8/26 23:00 (日本経済新聞)
急速に普及し始めたLED(発光ダイオード)照明。ところが、性能を定めた規格や基準の法整備が追い付いていない。庁舎内の蛍光灯をLED照明に交換した札幌市役所で今春、象徴的なトラブルが起こった。
札幌市が市役所の執務室や廊下にある約9000本の蛍光灯を直管型LED照明に取り換えたのは2010年3月のこと。その直後、一部の職員が「目が疲れる」「気分が悪い」といった体調不良を訴えた。市がアンケート調査した結果、「業務に支障がある」と答えた職員が7.4%に及んだ。
LED照明に対する札幌市職員の反応。市が実施したアンケート調査の結果を基に日経アーキテクチュアが作成。ジェネライツ製のLED照明に交換した市役所15階の職員計95人が回答した
体調不良を訴えた職員がいる執務室のLED照明は、細かく点滅していた。「目の前で指を左右に動かすと、こま送りのように見えた」。同市庁舎管理課係長の池田政幸氏はこう話す。
「フリッカー」と呼ぶこうしたちらつきが生じる原因は、LED照明に内蔵する整流器にあった。LEDは直流で光るので、交流の電源を直流に変換する回路が必要となる。この役割を整流器が担う。
問題となったLED照明の整流器は、交流の電圧を凹凸のある直流の波形に変換していた。札幌市の場合、交流の周波数は50Hz。整流器を介した電圧は1秒間に100回の頻度でオンとオフを繰り返していた。
電圧の変化による明るさの変化は、蛍光灯でも起こる。ただし、LED照明は蛍光灯のように残光時間がなく、明るさが瞬時に変わる。その結果、ちらつきを感じやすくなる。
札幌市がLED照明の調達を4つの契約に分けて一般競争入札したのは09年12月。3つの契約をウチダシステムソリューション(札幌市)が、残りの1つをクリアス(東京都中央区)がそれぞれ落札した。
ちらつきが問題となったのは、クリアスが約1681万円で落札して納入したジェネライツ(東京都千代田区)製のLED照明2550本だ。
「数字で規制するのは難しい」
クリアス社長の竹之内崇氏は以下のように話す。「同タイプの整流器を内蔵するLED照明は世の中に何万本も出回っているが、特に問題は起こっていない」。同市役所では、LED照明が職員の目に入りやすい位置にあったり、新しい照明に対する個人の順応性が違ったりしたことで、体調不良を招いた可能性がある。
クリアスが納入したジェネライツ製のLED照明は、市の仕様に適合していた。市が入札の際、明るさや電圧の変動幅を制限するなど、ちらつきを抑えるための仕様を盛り込んでいなかったのだ。「仕様は蛍光灯の規格に準じてつくった。ちらつきが問題になるとは思ってもいなかった」(池田氏)
それでもクリアスは健康被害が出たことを重視。2550本すべてについて今後、電圧がゼロに落ちず、変化も少ない回路を備えた別のLED照明を納入し直す。詳細は決まっていないが、同社は追加費用を市に求めない方針だ。
こうしたトラブルの根本的な原因は、LED照明の規格や基準の法整備が進んでいないことにある。例えば、大半のLED照明は電気用品安全(PSE)法の規制対象外で、安全性が法的に担保されていない。
経済産業省は同法の政令改正の方針をようやく掲げた。11年3月までに電球形のほか、光源と灯具が一体のLED照明を規制対象に加える。
ただし、ちらつき防止の規定は「安定的に点灯動作するための装置を設ける」といった記述にとどめる見込み。「明るさや電圧の変動幅がいくらまでなら健康被害が生じないのか、客観的な数字で規制するのは難しい」(同省製品安全課)からだ。
日進月歩の技術に規制をかけるのは好ましくないという見方はある。しかし、規制がないばかりに玉石混交の製品が市場にあふれ、トラブルに巻き込まれた消費者が不信感を募らせるという不幸な状況も生まれている。時には変化を先取りした「攻め」の規格や基準の整備も必要だ。
<以下、関連記事・動画>
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・今後「白熱球は危険である」という常識の書き換えが行われる。
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山梨県笛吹市のお盆の恒例行事、甲斐いちのみや大文字焼きがLEDに変わったニュースが出ていました。
安全面とかコストでそうなった様ですが、こんなものまでLEDになるなんてとても寂しい世の中です。
安全面って言うけど人々の目の安全はどうなんでしょうかね。
そのうち花火大会もLEDになるんでは・・・?
ビーチさん。。。。。。
まじっすか???
大文字がL?E?D
もはや大文字「焼き」ではない。。。。
あんなでかでかと・・・・目に悪いものを。
花火大会もLEDになりそうですね。
パチンコ屋のネオンとかわらない・・・・。