無料通信アプリ「LINE」(ライン)で元交際相手の女性にメッセージを連続して送信したなどとして、北海道警札幌北署は13日、ストーカー規制法違反の疑いで札幌市北区篠路、無職棟方勝己容疑者(51)を逮捕した。
容疑を認めているという。
道警によると、インターネット交流サイト(SNS)への執拗(しつよう)な投稿などを規制対象に加えた改正ストーカー規制法が3日に施行されて以降、全国初の立件という。
逮捕容疑は11日、元交際相手の30代女性が拒否しているのに、「俺のことをばかにし過ぎだ」「こけにされたら許さない」などと、LINEでメッセージ5回と音声データを送信した疑い。
女性は昨年12月、「男が別れてくれず困っている」と同署に相談していた。
LINEでストーカー 51歳無職男を逮捕 改正ストーカー規制法施行後初 北海道
北海道文化放送 1/14(土) 1:10配信
UHB 北海道文化放送
無料通信アプリ「LINE」を使い、元交際相手の女性にストーカー行為をしたとして、51歳の男が1月13日、逮捕されました。
逮捕されたのは札幌市の無職、棟方勝己容疑者(51)です。
棟方容疑者は1月11日、元交際相手の30代の女性に「LINE」で、卑わいな音声や「絶対に許さない」などとのメッセージを何度も送信した疑いが持たれています。
調べに対し、棟方容疑者は容疑を認めています。
SNSなどによる、つきまとい行為も規制対象に加わった改正ストーカー規制法が今月3日に施行されてから、逮捕者が出るのは北海道で初めてです。
UHB 北海道文化放送
<筆者>
前回の記事では、他者への行為を自分のtwitterアカウントに書き込んで逮捕されたことを記事にしました。
・自分のアカウントに他者への好意を書き込んで逮捕 ~ツイッターに「僕の嫁」=ストーカー容疑、医師逮捕―石川県警
今回は元交際相手に5回LINEを送り、音声データを送ったことが、執拗な投稿と判断され、ストーカー規制法で逮捕です。
「執拗な付きまとい」とは、メールを10000回以上送るとか、待ち伏せを100回するとか数字が提示され明確化されているわけではありません。
その解釈は警察、検察が「執拗な付きまといであると判断するか、否か」です。
つまり、行政によって我々の行動は判断されて拘束されるわけです。
このような行政判断で容易に逮捕拘束できる法律を社会に多々設定している社会整備を、「誰でも逮捕できる法整備」と私は呼んでいます。
そして今回そのストーカー規制法でいう、「執拗な付きまとい行為」の解釈の一つが具体的な数字として出たわけです。
それが5回のLINEでした。
「執拗」という言葉の意味は、5回のLINEと一般的に思うでしょうか?
「何がストーカー行為に当たるか?」とういう実際の解釈が、今回のような事象に対する逮捕、そして報道によって大衆内の常識として作られていくのです。
それは、我々は簡単に犯罪行為をすることができる社会設計が確立されているということなのです。
簡単に犯罪が出来てしまう社会環境にされているのです。
つまり、犯罪とは、立法によって作られるのです。
異性間のいざこざ、葛藤などじゃ、だれにでもあるまさに生物の普遍性でしょう。
その中に犯罪を作り出すことはまさに、大衆統治する者にとっては絶好のフィールドなのです。
同時にスマホ、LINEなどプライベートな空間だと信じ込ませ、使わせる。それは容易に監視でき、証拠も残る。
つまり、誰でも逮捕できる社会整備のためにそれが必要なのです。
<以下、参考記事・動画>
・<その1~7>性犯罪の非親告罪化について。 さゆふらっとまうんど
・大衆の交遊関係は、国に決められることになりました。~ストーカー規制法が非親告罪化。事前に警告を行わなくても「禁止命令」今国会成立
・大衆の交遊関係は、国に決められることになりました。~ストーカー規制法が非親告罪化。事前に警告を行わなくても「禁止命令」今国会成立
・中学生のかばんに手紙 ストーカー行為繰り返した疑いで42歳男逮捕
・ストーカーという概念を敷設した次は「ストーカー病」を作るようです。 ~「ストーカー」という概念の敷設は支配者層、医療業界に相互利益があります。
・全国初 「ヘイトスピーチ」抑止条例案可決 大阪市 ~今後「ヘイトスピーチ」という言葉の概念が敷設されていくことでしょう。
・ヘイトスピーチ対策法は現代版の「不敬罪」である。 ~神奈川・川崎市、「ヘイトスピーチ」で公園使用認めず
いつも勉強させて頂いてます。
今回の事例ですが
立法化されてしまえば、行政の裁量一つで犯罪が成立してしまう社会。
これは由々しき事態だと思います。
正に誰でも逮捕できる社会整備がされる怖さを感じます。
いくらなんでも、5回のLINEでの逮捕は行き過ぎであり、
越権行為に該当しないのでしょうか。
支配権力の横暴な取り締まりは許容できないし、今後の動向を十分注意し
見てゆく必要がありますね。