LED電球の故障
- 2012-11-30 初版
- LED電球の設計寿命は40000時間といわれておりますが、わずか4ヶ月で故障してしまいました。
- 平均10年もつどころか4ヶ月です。
- 実はこれは予想していたことでした。LED電球の寿命には疑問があり購入時期を記録していました。
- 通常の感覚では電球よりも寿命が短いとお怒りになるでしょう。
誤解の元
- では、なぜこのような感覚のギャップを生じるのでしょうか?
- それは今までの「寿命」と「設計寿命」の意味が異なるからです。
- 従来の電球は故障=寿命でした。
- ところが「設計寿命」とは当初の明るさから70%になる時間であり、故障の時間ではありません。
- つまり設計寿命を超えても、暗いことを気にしなければ使い続けられます。
- 「製品の寿命を保証するものではありません。」と明記されています。
- 一方で故障時間はMTBF=Mean Time Between FailureあるいはMTTF=Mean Time To Failureです。平均故障間隔を時間で表現したものです。
- 本来、LED電球の寿命はMTBFで表示すべきです。MTBFを表示したLED電球は見かけません。
- そうでなければ、従来の寿命と同じ比較ができません。景品表示法に抵触する恐れがあります。
- 「1日10時間使用で約10年以上取り替え不要、長寿命 40,000時間」との表記は10年間つかえると消費者を誤解させています。不当表示にあたります。
- しかも「取り換え不要」であるなら消耗品扱いではありません。
- 食品にたとえるなら設計寿命は「賞味期限」であり、本来の寿命は「消費期限」です。
- ただしLED電球の場合、消費期限のほうが短いです。賞味期限よりも消費期限が先にきます。それって詐欺ではと感じるでしょう。
MTBF/MTTF(本当の寿命)
- LED電球は「LED部+電源部」で構成されています。電球のように交流100Vを直接LEDに加えることはできません。
- LED部は登場から数十年もたち、その寿命が長いことは実証されています。もちろんLEDもまれに故障します。
- ところが電源部の寿命はそれほど長くありません。
- つまり、LED電球の寿命はLED部の寿命で決まるのではなく、電源部の寿命で決まります。
- 照明用のLEDは発熱があり、放熱処理を誤ると極端に寿命が短くなります。
- 電子部品は使用温度が上がると急激に寿命が短くなることが知られています。
- 熱により、電源部の寿命が短くなります。
- ですから熱を避ける使用方法が明記されています。
- 電源部に電解コンデンサが用いられていたら、短命である証拠です。
- 電解コンデンサは105℃で2000時間程度(長いもので5000時間)の耐久保証しかありません。
- 放熱板の温度を計測してみたところ52℃でした。LED近くでは70℃前後にもなります。
- 電解コンデンサの寿命はアレニウスの法則に従い、10℃下がると寿命は2倍になるといわれています(寿命予測です)。
- たとえば105℃で2000時間の耐久保証なら95℃で4000時間、85℃で8000時間、75℃で16000時間となります。
- これは予測値であり保証値ではありません。実際には使用状況により大きく前後します。保証値はあくまで2000時間です。
- 実はLED部の40000時間も予測値であり、保証値ではありません。長持ちしたらラッキーということです。
電解コンデンサの寿命
- 電解コンデンサの寿命が短いことは経験的に知られています。
- 家電製品やPCの故障でまず先に疑うのは電解コンデンサです。
- 電解コンデンサの短寿命の原因はその構造にあります。
- 電解液をゴムパッキングで留める構造をしています。
- 液体は温度が上昇すると蒸発します。
- そのためゴムパッキングから気体となって少しずつ漏れます。
- 急激に蒸発すると内圧が上昇して爆発するので、電解コンデンサ上部のアルミを意図的に破れるようにしています。
- またゴムは空気中の酸素(オゾン)と反応し、経年劣化します。輪ゴムがボロボロになるのと同じ現象です。
- そのため液もれを起こします。
- このように電解液が蒸発したり、漏れたりすると容量が減少しコンデンサとして機能しなくなります(いわゆる容量抜け)。
- そのため、電子部品の中で最も寿命が短いのです。
- LED電球は発熱体であるLEDと電源部が一体構造になっており、電解コンデンサが熱の影響を直接受けます。
- LEDシーリングライトのようにLED部と電源部を離して熱の影響を受けないようにしていればこのような問題は発生しません。
- このことはコンデンサ・メーカも認識しており、専用の長寿命電解コンデンサを開発しています。
- ルビコンは寿命12,000時間~20,000時間の電解コンデンサを2011年に開発しました。
- 逆に言えば、2011年以前の電解コンデンサは寿命が短かったということです。
- 必然的に、2011年以前のLED電球の寿命は短かいのです。
ランニングコスト試算(採算計算)
- ランニングコストを計算してみます。
- 条件は下記の表です。
- 電気料金=20円/KW
- 白熱電球は1000時間ごとに買い替えた場合です。
- LED電球故障は2000時間ごとに買い替えた場合です。
- 結果は見ての通りで、LED電球が故障するたびに買い替えると白熱電球よりもコストがかかります。
- LED電球が故障するなら(寿命が短いなら)、白熱電球を使い続けたほうがお得です。
- このグラフをLED電球メーカに示したら、ぐうの音も出ないはずです
ワット相当
- 当初、LED電球は明るさの目安が不明確で従来の電球の何ワットに相当するのか曖昧でした。
- そのため、消費者の期待に反して暗いものを購入してしまうトラブルが相次ぎました。
- 現在、LED電球の明るさはルーメン表示に統一され、従来電球と比較できるようになりました。
- ルーメン値を1/10すれば大雑把なワット相当になります(厳密ではありません。あくまで目安です)。たとえば400ルーメンなら40W相当、600ルーメンなら60W相当と判断できます。
- 同様に今後、LED電球の寿命についてもMTBF表示に切り替わっていくことでしょう。
- メーカに都合のよい表記は消費者を裏切ることになります。
- 少なくとも多くの消費者は寿命が40000時間と誤解しています。それを期待して短時間で故障した場合、騙されたと感じるでしょう。
<筆者>
上に添付したブログ記事にあるように、LEDは。「LEDチップ」と「電源部」で構成されておりその電源部は、LEDチップよりも格段に寿命が短いのです。
LEDチップ
それを、メーカーはLEDチップの寿命を商品全体の寿命化のように謳っていることが問題であると説いています。
正にその通りで、これを車に例えれば、40万キロ走れると謳っている車のタイヤは、2万キロしか持たずにツルツルになって走行できなくなってしまう。そして、そのタイヤは交換できずタイヤがダメになったら車そのものを買い替えなければいけない。というのと同じことでしょう。
つまり、一つの製品に複数個で構成されている消耗品の中で寿命が一番長い者を商品の寿命にしてしまっているのです。これは詐欺でしょう。
そして私が動画で紹介した本から一部抜粋すると。
LEDチップは、ガリウム、窒素、イリジウム、アルミニウム、リン、などのか化合物をもちいられていて、リンにはもともと寿命がある。使用時間な長さに比例して劣化していくため、10年ももたない。すると、光特性そのものが変わってしまい、波長のピークがずれて黄色っぽい色に変わってくる。
つまり、電源部のみならず、LEDチップの寿命も謳われているほど持たないのではないか?と言われているのです。
ちなみにLEDの寿命とされている40000時間とは、毎日約10時間使った10年間の合算が36500時間ですから、10年以上は持つということです。
そして、省エネで商品寿命が長いから低コストという事について、上の添付でも「ランニングコスト試算」について、寿命が担保できなければ白熱球よりコスト高になると言っています。
しかも、私が動画で紹介したように113年以上も光り続けている白熱球があるのです。
つまり、白熱球のフィラメントが切れ寿命が短いとされる白熱灯は寿命が短く作られているといえるのです。
そしてエネルギー効率について、下の動画も興味深いことを言っていてLED電球の中でも、白熱球と同じ電球色LEDであれば白熱灯と電気消費量は変わらないどころか多いのではないか?と言っています。
つまり、LEDが白熱球のようなスペクトルを描くと結局白熱球と消費電力は同じになるようです。
しかしそれでもスペクトルはブルーライトが特化しLEDの白熱色で実際に照らされた室内で体感すれば違いが分かります。
以下の表のようにLEDの電球色のスペクトルは白熱球のそれと違うから感じ方も違くても当たり前なのです。
そして動画では、白熱球でも明るさと電力消費量の効率で言ったらLED以上にいい商品も見つけたよ。
LED製品と言っても、LEDチップ、電源部のその種類は膨大にあり、それらの組み合わせも膨大にあります。
ですから、電源部の熱効率が悪い製品もあり、LEDの温度が高くなるものもあるようです。
しかし、これらを受けLED製品の作成基準を厳しくしてしまったらLEDの普及に歯止めをかけてしまいます。
LED社会を形成したい者達からすれば安価で粗悪なLED製品も普及への段階としては必要なのです。
つまり、これらのことから世間で言われているLEDのメリットである高寿命、省エネルギーなどは、LEDを普及させるためのプロパガンダに過ぎないのです。
ですから、気づかれず、しかも確かに疾患を生み出す製品であるLED製品を蔓延させることで、大衆内に疾患を生み出し統治システムを強固にする目的がLED社会を作り上げる主目的であり、それらが謳われているメリットはその目的のための触れ込みなのです。
私が行っている署名活動でよく見られるコメントは、「選択の自由を」というコメントなのですが、そのようなことをいう人たちはLEDの危険性を全く理解していません。
LEDは、「ブルーライト、強い点滅」による疾患リスクがあり、人体に危険な製品なのです。
・危険要因はブルーライトだけじゃなかった。「LEDは、高速で点滅している。」
だからこそLED社会を形成しようとしているわけです。
なぜなら社会を牛耳るものは大衆統治システムを強固にする目的でこの社会を設計しているからです。
LEDなど使うとしても大衆の生活に密着しない用途で使われるべきであり、そのような方向性で規制をすることこそが大衆の代表である為政者の仕事と方向性であるべきなのです。
しかし、それと真逆である社会環境にLED一辺倒にするため「白熱灯をトップランナー制度に適用する」わけですから、彼らが大衆の代表ではなく支配者層の代理人であることが露呈しているのです。
これらLEDのリスクが理解できれば、選択の自由などという常に真ん中にいれば安心だという責任回避、他力本願の選択肢にはならないはずです。
しっかりと、考え抜き考察し結論を出さなければいけません。
そうしなければより悪い社会形成がされ後世に悪化した社会を受け渡すことになります。
今回の記事では、LEDの寿命・コスト・省エネ面での考察をしましたが、その点を取ってもLEDにはなんらメリットはありません。それどころかLEDには疾患リスクがあるのです。
<以下、関連記事・動画>
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・一年以上掲載された「朝日新聞デジタル蛍光灯、実質製造禁止へ 20年度めど、LEDに置換」が消されました。~白熱球の製造販売禁止が「デマ」であるという工作について
・これ以上に危険なことが我々の体全体に起こっているのがLED社会です。~「レーザー直撃でiPhone壊れた!」そんなことがあるのか
・【ひるおび】どうしても白熱球が危険ということにしたいようです。 ~白熱球には火災の危険がある。と布団と白熱球を接触させたおバカ実験を放送
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・【署名をお願い致します。】白熱電球の製造・販売禁止に反対!
・【動画後記】LED社会は、サーカディアンリズムを乱すことを目的としている。
・今後「白熱球は危険である」という常識の書き換えが行われる。