「選挙結果の受け入れは約束できない」トランプ氏(2016/10/20 11:47)
アメリカ大統領選挙で、候補者同士の最後の直接対決となる3回目の討論会が終わりました。どちらに軍配が上がったのでしょうか。討論会が行われたラスベガスの会場前から報告です。
(山下達也記者報告)
トランプ氏は何と前半戦は非常に慎重かつ真剣な姿を演出して、アメリカメディアなどを驚かせました。ただ、後半にエキサイトし、この選挙結果を受け入れない考えも示してこれが波紋を呼んでいます。まず冒頭、2人ともまたしても握手はせず、険悪なスタートとなりました。ただ、トランプ氏は前半はクリントン氏の発言にはカットインもせず、個人攻撃も控えました。そして、移民や外交政策を語りました。また、クリントン氏はトランプ氏の性格や適性などの批判はせず、政策面で突っ込みを入れました。ただ、後半にセクハラ疑惑の話になり、トランプ氏が「これは嘘である」と、しかも「クリントン陣営が仕掛けた」と根拠なく発言しました。さらに、選挙が不正だとしていることについては「選挙結果を受け入れるかは約束しない」と発言し、これが民主主義の否定だと問題になっていて、マイナスになるかもしれません。ただ、これまでの討論会より落ち着いていたのは確かで、トランプ氏なりに挽回(ばんかい)を図ったといえます。トランプ陣営は支持率が投票日までに縮まれば「隠れトランプ」という支持を公言しない人もいるので勝てると強気ですが、あと20日、どういうふうに転ぶかはまだ分からない選挙だといえます。
毒舌相変わらず なぜかこっちのトランプさん大人気(2016/10/18 17:24)
スマホ片手に集まる人たち。そのお目当は、トランプ氏にそっくりの人形だった。「水晶玉を見れば未来が見える」と話すトランプ人形、しかし。
トランプ氏にそっくりの人形:「失業して車の中に住む。すてきでしょ」「砂漠で放浪し、食料を奪い合う。すてきでしょ」
占いはどれも不幸な予言ばかり、それでも。
ニューヨーク市民:「本当に(トランプ氏に)似ている。目を細めるところもそっくりだよ」「ユーモアとして誰もが楽しめる。気に入ったわ」
ニューヨーカーの心をとりこにしてしまう。
トランプ氏にそっくりの人形:「すみません。そこの2人のうち、美人の方だけ前に来て下さい」
何から何までそっくりに作られていた。
<筆者>
上記に添付した、ソースはすべて、トランプのネガディブキャンペーンです。これは一部です。もちろん意図的にされています。
トランプのネガディブキャンペーンをすることで、彼が言っていることをひっくるめておかしいとする、イメージ工作を行うための戦略です。
米大統領選挙の三週間前にして突如トランプは、「不正選挙が行われる」と言い出したわけです。↓
・不正選挙追及を主導しているのは、向こう側の活動家です。それと同じ役割でしょう。~トランプ氏、米大統領選で「大規模な不正投票」と主張
そして、同時にマスコミが「トランプはおかしい。」というネガディブキャンペーンをすることで、「彼が言っている複数の主張自体もおかしいのではないか?」、イコール、「その主張を謳う輩も又、おかしい人達である。」というイメージ工作を行っているのです。
記事にある。
>「選挙結果が明確であれば受け入れるが、もし疑問の余地が残る場合は、異議を申し立てて訴訟を起こす権利を留保する」
などあえて、トランプは意図的におかしなことを言っているわけです。不正選挙を謳う奴はおかしいと言いやすいようにするためです。
不正選挙追及する陰謀論者が変な替え歌を歌っているのとそっくりです。
もちろん以前の記事でも言ってきましたが、トランプは自分の役割を全うしているだけであり、不正選挙を糾弾し、大衆にとって良い社会を形成しようなんて微塵も思っていません。
ですから、今後トランプが万が一、不正選挙に触れるような発言をするとしても、その選挙というシステム自体の問題点には触れずに、細々とした不正選挙を不正選挙の概念として流布するでしょう。
それが支配層の紐付きの者の役割であり、戦略です。ですから、「選挙」というシステム自体が茶番であるというところへたどり着くまでの、不正選挙などという隠れ蓑を何段階にも差し込むということです。
三宅洋平が不正選挙に触れたのと同じことです。(下に添付した、「選挙とは何を意味するのか?」参照)
その触れ方が問題なのに、メディアがその顔を熱心に宣伝するで輩がその問題に触れただけで喜んでいるようでは稚拙です。
このように、味方の中から賛成、反対、批判、共感だけでなく、それらに付随する様々な役割が与えられて、大衆は誘導され、大衆統治システムを構築しているのです。
選挙とは、健全な選挙と、不正な選挙があるわけではなく、現代社会環境で選挙をするのなら、不正選挙しかありえないのです。
メディア、省庁・行政・司法がすべて牛耳れていたら本当の選挙結果など、表に出てこず、支配層の決定を、選挙結果だと発表され、民衆はそれに従っているに過ぎないのです。
【AFP=時事】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(70)は20日、来月8日の本選の結果は「もし自分が勝てば」受け入れるが、異議を申し立てる権利は留保すると述べた。トランプ氏の選挙活動が混迷を深めるにつれ、米政治そのものが未知の領域に足を踏み入れようとしている。
トランプ氏は前日、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官(68)と行った最後の討論会の場でも、クリントン氏が投票を不正操作しているなどとして、クリントン氏が勝利した場合に結果を受け入れるかを明言しなかった。
トランプ氏は20日、遊説先のオハイオ(Ohio)州デラウェア(Delaware)で、歓声を上げる支持者らを前に「この偉大で歴史に残る大統領選挙の結果を全面的に受け入れるつもりだ──もし私が勝てばの話だが」と語った。
その一方で「選挙結果が明確であれば受け入れるが、もし疑問の余地が残る場合は、異議を申し立てて訴訟を起こす権利を留保する」と述べた。
こうしたトランプ氏の態度は米国の現代政治史において前例がなく、選挙後の混乱を危惧する声が強まっている。数々のわいせつ疑惑に見舞われたトランプ氏は急速に勢いを落とし、選挙での敗北の可能性が濃厚になってきたとはいえ、それでも5000万もの票を獲得するとみられているからだ。
米政府関係者らにとっては今や、トランプ氏の支持者が選挙結果にどう反応するかが最大の関心事となっている。
トランプ氏の主張が選挙そのものに与える影響も不透明だ。米コーネル大学(Cornell University)のアダム・セス・ルビーン(Adam Seth Levine)教授(政治学)は「選挙の不正操作を訴えることは基本的な民主主義の規範や原理を損なうばかりか、投票率の低下も招く」と指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News
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・不正選挙追及を主導しているのは、向こう側の活動家です。それと同じ役割でしょう。~トランプ氏、米大統領選で「大規模な不正投票」と主張
・仲間が集うと実にいい笑顔、表情になります。~アメリカ大統領選挙。クリントン、トランプお仲間同士最後の直接対決