
自民、“復古調”改憲草案を棚上げ 審議進めるため(2016/10/18 11:49)
憲法改正を巡って自民党に新たな動きです。自民党が野党時代にまとめた改憲草案について「天皇の元首化」や「国防軍の創設」「家族尊重の規定」など保守色が濃いため、野党側から撤回を要求され、国会審議に入れていません。このため、自民党はこの草案を議論のたたき台とはせずに棚上げにすることで国会審議の呼び水にしたい考えです。
(政治部・澤井尚子記者報告)
自民党の二階幹事長は、憲法改正草案について、野党の撤回要求には応じないながらも、棚上げにすることで何とか前に進めたい考えを強調しました。
自民党・二階幹事長:「それ(改憲草案)にこだわる必要ないが、そういうものを表に出したことに対して、やっぱり責任を感じながら審議をしていかなければならない」
野党時代に作成された改憲草案には若手議員を中心に半数の議員が関わっていないため、「復古調だ」などの異論が出ています。このため、推進本部では、改憲草案を2012年時点で作成された「歴史文書」と位置付けることで、棚上げにする案が浮上しています。一方、日本維新の会の幹部が、衆議院・憲法審査会に早期審議入りを申し入れました。ある自民党幹部は「重要な推進力だ」として連携に強い期待感を示しています。ただ、民進党などが求める「撤回」には応じるつもりはないため、まだ審議入りのめどは立っていません。
自民、改憲草案撤回せず 「公式文書」で論議の土台に
朝日新聞デジタル 10月18日(火)13時8分配信
自民党は18日、憲法改正推進本部を開き、本部長の保岡興治元法相が2012年の党憲法改正草案を撤回しない方針を表明した。党の「公式文書」と位置付けて、党内論議の土台とする。ただ、改憲草案の内容には野党の反発が強いため、保岡氏は「草案やその一部を切り取ってそのまま(衆参の憲法)審査会に提案することは考えていない」と表明。党内外で取り扱いを使い分ける考えだ。
【写真】自民党の憲法改正推進本部会合であいさつする保岡興治本部長=18日午後0時3分、東京・永田町の自民党本部、岩下毅撮影
推進本部は憲法改正についての議論を行う総裁直轄機関で、本部長が先月、森英介元法相から保岡氏に交代したばかり。新体制で初めての本部会合が18日午後に開かれ、保岡氏が本部長方針を示した。
方針では、党の改憲論議の成果として、改憲草案や05年にまとめた草案などを例に「数々の『公式文書』を世に問うてきた」と指摘したうえで、改憲草案を「『公式文書』の中の一つ」と位置付けた。改憲草案を突出した扱いにしない姿勢をにじませた形だ。
同時に、改憲草案の発表以降、衆参で4回の選挙を経て議員の構成が大きく変わったことや、党内外からの「多くの意見」が寄せられていることに言及。現在の所属国会議員で「党の考え方を整理する必要がある」と表明した。
改憲草案は、「国防軍」創設などを盛り込む内容で、野党から批判を浴びている。民進党の野田佳彦幹事長が代表質問で撤回を求めたが、安倍晋三首相は拒否。衆院憲法審査会の与野党の筆頭幹事間でも議題になり、議論再開の壁になっていた。保岡氏の方針は、野党側を議論に呼び込む狙いがある。
一方、衆院憲法審査会の与野党の筆頭幹事は推進本部会合に先立ち、協議を行った。20日に幹事懇談会を開き、今後の審査会の日程調整に入ることで合意した。(藤原慎一)
朝日新聞社
さすが天皇の手先の自民党、(与野党共にですが。)天皇を国家元首にする、改憲草案を撤回しないようです。
自民党の憲法草案では、天皇を国家元首にする、つまり天皇の地位を上げると謳っているくせに、天皇の生前退位の際に、天皇は安倍政権暴走の救世主的役割と位置づけ、対峙しているように装って手先が言論を流布していました。
私が2015年8月18日にブログで予期した通りになりました。
・安倍の暴走を止める「救世主」の役割を同じ天皇派の中から、必ず当ててくるはずです。
安倍政権は、天皇、そして自分ら(天皇財閥)の権力を堂々と向上させることで、大衆と特権階級との二極化を作り上げることを目的として、社会設計しているのです。
生前退位の話題で持ちきりになった時に、「さすが天皇!安倍の暴走を止める!」だとか言い出したわかりやすい天皇の手先の陰謀論者達には失笑しましたが、ここまで堂々と「天皇を国家元首にする」ということを自民党が言っていれば、「お仲間同士が敵対しているパフォーマンスをしているだけである」と誰でもわかるでしょう。
安倍政権は「国防軍を作ろうとしている。戦争をしようとしている。」とし、そこをクローズアップさせて、安倍をヒール役とする為に、マスコミ、陰謀論者(紐付き活動家)が一体となっています。
「 戦争をしなければいけないほど、支配者層にはすでに敵がいない。」ということは以下の動画言いました。(下に張り付けた、動画「支配者層戦争の必要なし」)
なお、私が天皇に触れると、「天皇は安倍政権に利用されている」、「戦争にも利用されただけ」という陰謀論者の洗脳を受けている人からの、天皇擁護と、私への批判コメントが必ず沸きます。
その人たちに言いたいのは、
「なぜ戦争に利用された者が、その後も特権階級を与えられ続け、世界中で何百万人も死んだ世界戦争でその時現場で起きていた詳細を一切語らないのでしょうか?」
その説明責任を果たさないということは、クライアント(支配者層)と同罪、同一ということです。
以下の記事で私の天皇へのメッセージを書きました。
・TPP締結は、天皇がアメリカを牛耳っている証拠になります。