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SFの世界のような避妊ツールが開発された。マイクロチップを女性の体内に埋め込むだけで妊娠をコントロールできる「避妊チップ」だ。このチップ、ホルモン剤を毎日一定の量分泌させて無線で遠隔操作でき、妊娠、避妊を16年もの間コントロールし続けるという。
生命の誕生をここまでコントロールできるとなると、科学のすごさに感嘆しながらも、ちょっと怖いような…。
避妊チップでは妊娠のオン/オフ 遠隔操作で切り替え
このマイクロチップは、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏と妻のメリンダさんの「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の支援を受け、マサチューセッツ工科大学の研究グループが開発した。チップは指先ほどの大きさで、2センチ四方で厚さ0.7センチ。お尻や上腕、腹部の皮下に埋め込んで使う。
このチップから、経口避妊薬や緊急避妊薬に使われるホルモン剤の「レボノルゲストレル」が毎日投与される。といっても、薬剤が体内で勝手に流れ出るわけではない。体内のチップは安全なケースに覆われている。1回分の30マイクログラムを放出する時だけ、薬剤を蓄えている領域に電流を流してシールを溶かして流れ出す。
しかも遠隔操作でオン/オフの切り替えができるので、妊娠したいと望んだ時にはスイッチをオフにすればいいのだ(※1)。
女性が受精を主体的にコントロール 効果は16年持続
米国では同じような仕組みで妊娠を5年間コントロールできるチップがすでに発売されており、「99%確実にコントロールできる」とされている。しかし、この新しいチップの効果は16年も続く。
おまけにその間の維持管理は不要だという。通常は、1度入れ替えれば生涯、自分の妊娠をコントロールできることになる。近く臨床試験に着手し、2018年の市販を目指している。
このモデルで特筆すべきは、女性が自らの手で自身の妊娠、避妊をコントロールできる点だ。不快な処置などは必要なく、スイッチのオン/オフだけで自分の受精を主体的に制御できるのだ。
開発者「ハッキングの心配はない」
ITと医療が見事に融合して、とんでもない成果を世に送り出そうとしている。夢のようだ。
その一方で、妊娠、避妊をスイッチ1つでコントロールすることには、怖さと倫理面での疑問も感じざるを得ない。懸念されるのは、スイッチを誰かにハッキングされたり、チップに細工されたりするのではという点だ。
避妊チップの取材をしたBBCの記者もこの懸念を開発者に確認した。開発者は「安全な暗号を使うので、女性本人の皮膚と接触させない限り操作できないようになっており、別の部屋から遠隔操作することは不可能」と答えたという(※1)。
生命の誕生、スイッチで制御していいの?
倫理面での疑問は、チップの臨床研究が進んで発売が迫るにつれて「生命の誕生を遠隔操作のオン/オフに制御させていいのか」といった声が起こるだろう。
その一方で、望まない妊娠が減らない現実や、性犯罪による妊娠から女性を守るのに必要だ、といった社会的要請に基づく切実な声を無視することもできない。生命の誕生をめぐる問題は、いつも重い。
BBC News http://www.bbc.com/news/technology-28193720
【性犯罪の非親告罪化7】性犯罪の非親告罪化は、Iot化と合わせ誰でも逮捕、拘束、社会制裁加えることができる大衆統治システムになる。に寄せられたコメント。 ↓
白夜
体に埋め込み、妊娠コントロール!「避妊チップ」2018年に発売へ
https://www.circl.jp/3786
~マイクロチップを女性の体内に埋め込むだけで妊娠をコントロールできる「避妊チップ」だ。このチップ、ホルモン剤を毎日一定の量分泌させて無線で遠隔操作でき、妊娠、避妊を16年もの間コントロールし続けるという。~
こういう技術ってそのうち「強姦された時のために必要!」ってことで義務化されたりするんですかね?
<筆者>
この記事の疑問点は以下です。
>このチップから、経口避妊薬や緊急避妊薬に使われるホルモン剤の「レボノルゲストレル」が毎日投与される。
>1回分の30マイクログラムを放出する時だけ、薬剤を蓄えている領域に電流を流してシールを溶かして流れ出す。
あすか製薬が製造している「レボノルゲストレル錠」のノルレボ錠0.75mgの説明書には以下のように書いてあります。
【用法・用量】 性交後72時間以内にレボノルゲストレルとして1.5mgを 1 回 経口投与する。
>お尻や上腕、腹部の皮下に埋め込んで
・経口投与していたものを、チップが埋め込まれた「お尻、上腕、腹部の皮下」に投与して同じ効果が得られるのか?
・製薬説明書では一回1.5mgを投与とあり、記事には1回分の30マイクログラムとあるが、なぜ30マイクログラム(1.5mgの50分の1)なのか?
【1g=1000mg=1000000μg(マイクログラム)】
1.5mgは1500μg。
16年分は、「30μg×31日×12ヶ月×16年」で178560μg=0.17856g
一円玉の約5分の1ほどの重さ!
>薬剤を蓄えている領域に電流を流してシールを溶かして流れ出す
・電流を流してシールを溶かし、30μgという超微量を皮下投与するわけだが、同じ部分に皮下投与し続けることへの身体へのダメージはないのか?
・そもそも、毎日避妊薬を投与することへの副作用。
>妊娠したいと望んだ時にはスイッチをオフにすればいい
>スイッチのオン/オフだけで自分の受精を主体的に制御
・避妊薬を常態化した状態で、妊娠したいと望んだ時にオフにしたからと言って体は妊娠可能状態に戻るのか?
・子供が欲しい時にチップをOFFにしたにも関わらず懐妊できない場合、結局は人体からチップを取らない限り、チップの誤作動なのか、不妊症なのかがはっきりしない。
・チップが正しく動作しているのか?、投与しているのか、していないのかは、、結局は人体からチップを取らない限りわからない。(ソフト面からの確認は確実ではない。)
>新しいチップの効果は16年も続く。
チップが「薬剤を蓄えている領域に電流を流してシールを溶かす」ということは、チップ側の電源がなければいけない。
しかし、チップは電源供給なしで16年皮下にあるわけだから、チップ自体に16年稼働分蓄電されていることになるわけですが、もうそんなチップが存在しているのでしょうか?
以前、人口知能の動画「孫正義がARMを買収した件」で、ARMはチップの電力消費が少ないという点に触れ、電源供給なしで何十年も稼働することが、Iot化、シンギュラリティの要になるという話をしました。
それが、もう30μgの薬剤投与の為、シールを溶かす程度の電力の蓄電なら16年も電源供給無しで生きることが可能になったのでしょうか?
この点、技術的な課題がもうクリアしているのかどうかが、私はまだはっきり認識してしません。
他の疑問として、16年分ある薬剤のうち一回分の「30μgのシールを溶かす」という行為は、様々な人間の日々の生活状況で、保てるのでしょうか?
>体内のチップは安全なケースに覆われている。
とありますが、例えば事故があった際のチップの破損で、死亡事故ではなかったのに、チップから致死量の薬剤が投与されたことで死に繋がることもあるでしょう。
事故で早急に治療が必要な場合、人体に埋め込まれたチップの有無を医師はいちいち確認しなければいけなくなります。
そして、体内のチップは安全という話ですが、例えばストーブの前にチップを埋め込まれた部分を向けて暖をとっていたり、飛行機で、海で、山で、スポーツで、様々気圧の変化や環境に人は身を置くわけですから、正しく一回分だけでなく、16年分のシートが一気に解け出るリスク、誤作動もあるはずです。
チップを動かすのは、電磁波を使ったリモコンなのでしょうから、様々な電磁波が飛び交っている昨今誤作動など、ないとも言い切れないでしょう。しかし、その誤作動は死の危険性があるのです。
つまり、16年分の薬を体に常備することは、致死量の薬が常に体の中にあるわけですから、遠隔システムできる者、情報を持つ者に命が握られている状態なわけです。
>開発者は「安全な暗号を使うので、女性本人の皮膚と接触させない限り操作できないようになっており
とありますが、その安全な暗号の詳細に触れられていません。
皮膚情報を瞬時にリモコンが判断して、作動の有無を決めるセキュリティ機能などがあるというのでしょうか?
iPhoneには、「指紋認証」があるようですが、高校生でも簡単にそのセキュリティを抜けています。
余談ですが、スマホとは、ユーザーの身体情報(ここでは指紋)もデータとして蓄積しています。
この、データセンターに蓄積されているであろう身体情報は、もう既に司法判断無視で特務機関が持っていることは言うまでもありませんが、「犯罪の取り締まり」を謳い、警察などの捜査機関がそれらの情報を握ることを、公に正当化する流れになるでしょう。
ちなみにマイナンバー関連記事、動画で以前解説しましたが、ナイジェリアでは、クレジットカード、指紋指5本、顔写真、マイナンバーが一本化したカードを持つことが義務付けられているのです。
これを先進国の人々は、便利、流行、に乗ることで自動的に同じ状況に身を置くように誘導されているわけです。
・ナイジェリアでは、クレジット機能尽きマイナンバーカードが既に発行され、2014年の時点で日本政府も導入を検討している。
記事に戻ります。最後に、
>開発者は、~中略~ 別の部屋から遠隔操作することは不可能」と答えたという
とありますが、遠隔操作を完全に不可能にするのなら、本人の遠隔操作もできないようにする方法以外、ありません。
つまり、遠隔操作できるものは、ユーザー以外の遠隔操作が可能なのです。
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