「支配層と大衆の間にシンギュラリティ(人工知能)を置いた統治システムを構築する。」それが孫正義に与えられた役割です。


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2016年7月21日に行われた「SoftBank World 2016」の孫正義氏基調講演。今回のARM買収やソフトバンクのこれからについて、およそ1時間にわたりプレゼンしました。

10年前から「いつかARM」と考えていた

孫正義氏(以下、孫) おはようございます。今週の月曜日に、我々の新たな挑戦について発表させていただきました。

実はこのARMについては、10年ぐらい前から「いつかARM」と考えておったわけなんです。ただ、その日が本当に来るのかどうか、いつどのようなかたちで実現可能になるのか、それはまだおぼろげな状態でありました。2週間前に、トルコの港町のあるレストランで4人のランチをしました。その相手方の2人は、ARMの会長とARMの社長でありました。

トルコの港町、トルコと言えば、みなさんご存知のようにテロがありました。テロの直後でしたから、トルコに行くというだけでも身近な人々に大変心配をされました。

しかし、重要なことだから行こうと。それで、大変盛り上がったランチをしたわけですけれども。その直後に、今度はクーデターがあったと。トルコの大統領が別荘を持っていたその場所が、私が行ったトルコのマーマリスという小さな町だったんですね。

そこに空爆をされたということで、テロとクーデターのちょうど間、ほんの瞬間のところに行ったわけであります。

ARMの会長と会ったのは、その日が最初の日でありました。その日にARMの買収について提案をしたいということで、はじめて相手方にプロポーズし、口にしたわけです。ですから、ほんの2週間ではじめて会ったARMの会長、それまではARMの社長、CEOには何度も会ってます。その前の世代のCEOでありました、ウォーレン・イーストにも何度か会ってます。

ですから、ある意味ARMとは10年前から親しくしてはいたわけですけれども、買収というかたちで提案したのは、その日、つまり今から2週間前が最初でありました。今からというか、月曜に発表したそのちょうど2週間前ですね。今週の月曜日からさかのぼって2週間前にはじめて会って。そして2週間で、日本のこれまでの経済史のなかでは最大の買収の発表までいたったということであります。

通常であれば、お互いの交渉だとか、デューディリジェンスだとか、資金調達だとか、まあ、半年ぐらいかかってもおかしくないということなんですけれども。2週間で、本当に2週間で、電撃で今回の発表までこぎつけたということであります。

シンギュラリティに対する答えがARMだった

ところで、去年この場で私はあるキーワードを申し上げました。ちょっとみなさんに聞いてみたいと思いますけれども。手をあげてください。去年この会場にいた人。この僕のスピーチを聞いた人、ちょっと手をあげてください。(会場挙手)

はい。まあ、4割~5割という感じですね。4割~5割の人は、この会場で僕のスピーチを聞いたと。そういう前提で、じゃあ、今手を上げた人は手をあげないでください、今度ね。はじめてこの場で僕の話を聞くという人にお聞きします。シンギュラリティという言葉の意味、シンギュラリティという言葉の意味を知ってる方、ちょっと手をあげてください。(会場挙手)

おお、すごい。なかなか進んでますね(笑)。同じ質問をすると、だいたい1パーセントから多くて3パーセントの人が手をあげます。そのぐらいまだシンギュラリティという言葉は一般の人々には馴染みのない言葉であります。

去年、この場で「シンギュラリティという言葉の意味を知ってますか」ということで聞いたら、おそらく1パーセント未満の人しか手があがりませんでした。ほとんど知られていないということでありました。

じゃあ、去年すでに聞いたという人、今、そしてすでに聞いてはいなかったけれども手を上げた方含めて、つまりシンギュラリティという言葉の意味は知ってたと。

でも、そのシンギュラリティに対して、この1年間でみずからが、あるいはみずからの会社がどのような手を打ったかと。

重要な局面がこれからやってくると。人類が今まで体験したなかではじめて遭遇する新たな技術的特異点ですね。

つまり人類の知能を遥かに越えていくと。超知性に巡りあうと。この超知性がコンピューターによってつくられた知性であるということですね。

このことに対して、自分はみずからこの1年間でなにをしたかと、なにを考えたかということであります。私もずっと考え続けました。私なりの答えは、この考え続けたことに対する、私なりのこの1年間の宿題に対する答え、それがARMという答えになったわけです。

今日はそのARMについて、なぜ私がシンギュラリティのなかで重要な一手になるかと。囲碁で言えば、重要な飛び石ですね。

多くのメディアの人あるいはアナリストの人、株式市場でもARMっていって発表してソフトバンクの株価がどんと下がったというぐらいですから、お金をかけて投票する人たちが、ARMを買ったと、「バカじゃないの?」ということで株価がドンと下がったわけですね。

「シナジーって見えないじゃないか」と。「ソフトバンクの今までの事業とのシナジーがまったく見えないじゃないか」ということで、株式という投票、お金を使った投票で、ソフトバンクの株価は下がったわけですけれども。

これがなにを意味するのかと。なぜそこに石を打ったのかと。囲碁に例えるならば、自分が持っている石の色のすぐ側に石を置くと。わかりやすいですね。自分の陣地を広げるわけですから。今ある持っているもの、今持っているものに足し算をするならば、今ある石のすぐそばに打つというのが一番わかりやすいわけです。

でも、囲碁の勝負を見てください。必ずしもすぐ側に打つ人が勝つかと。10手先、20手先、50手先のところに、「なぜあそこに、今そこに、今そこにその1点に打たなきゃいけなかったのか」というのは、その囲碁の世界に命がけで勝負をしてる人であれば、お互いにわかりあえるというような、そういうことではないかと思います。

まあ、ちょっと言い過ぎですかね(笑)。とにかくじゃあ、前置きはさておき、今日の私のプレゼンをさせていただきます。

19歳の時、チップを見て涙を流した

40年前、これは私が18歳か19歳、まあ19歳だったと思います。40年前に、実はあるものに巡り会ったんですね。

それがこれです。これは私が……今でもあの時の光景を覚えています。学生でした。カリフォルニア大学バークレー校の学生で。車から降りて、サイエンス雑誌のページをめくってたわけです。

そのめくってたページのなかに摩訶不思議な写真があったわけです。それがこの写真なんですね。「これなんだろう?」と。WS000572生まれはじめて遭遇した、生まれたはじめて見る不思議な写真。「なんなんだろう?」というふうに、自分の頭のなかに「?」マークが浮かびました。

で、それはなにか未来都市の設計図のような、未来都市の図のような、そんな幾何学模様の不思議な写真だったわけですが。

次のページをめくったら、これが、人差し指の指先の上に乗っかるほどの小さな小さな破片、その破片の意味が実はコンピューターであるということを知ったわけですね。

生まれてはじめて知ったんです。生まれてはじめてこれがなんと……。今までコンピューターといえば、どでかいメインフレームのコンピューター、そのイメージがあったわけですね。

そのどでかいコンピューター、実際、私もそれを使ってコンピューターのプログラミングとかやってたわけですけれども。

あるいは子供の時から鉄腕アトムのアニメ大好きで、御茶ノ水博士がコンピューターで一生懸命設計して、鉄腕アトムを作ってたわけですけれども。なにか電球がピコピコ光ってですね。

あの大きなコンピューター、それがなんと指先の上に乗っかる。それほど小さなものになったんだということをはじめて知ったわけです。

もう僕は両手両足の指がもうジーンとしびれて、もう本当にまるで感動するような。感動をよぶ映画とか音楽だとか、あるいは小説を読むと手足がしびれることありますね。

ジーンと感動する。ジーンと感動ってあれなんだろうというと、つまり血が一気に頭に集中して、末端の指先にまで血が回らなくなったときに、しびれるという現象が起きるんだろうと思うんですけれども、まさにその状態になったわけです。

その一瞬のあいだに考えがグルグルめぐって、涙が止まらなくなったんです。立ったまま呆然として、もう涙が溢れて止まらなくなって。

それはなにかといいますと、ついに人類は、みずからの頭、みずからの知性を超えるものを生み出してしまったと。これが我々人類にこれから与えるであろう影響、どれほどのものになるかと。

人類よりも遥かに賢いものを人類みずからの手で作ってしまったということですね。それは恐ろしいような世界でもあり、ワクワクするような、感動するような世界でもありと。

僕はその写真を切り取って、そのページを切り取って、プラスチックのなにかビニールシートのような下敷きのようなやつありますね、あれに挟み込んで。

そして枕の下に抱いて寝て、大学通うリュックサックの背中に下敷き代わりに入れて。もう毎日毎晩、勉強する時、ノートに書き込む時、その下敷きとして使って。

時々ふっと眺めてはニタ~と笑ってですね。まるでアイドル写真、アイドルスターの写真を眺めてニコっと笑うように、僕はそれを本当にやってたんです(笑)。

一貫して常に情報革命に挑戦してきた

その感動。その興奮。40年間その感動と興奮を、僕は脳の潜在意識のなかに封印してたわけですね。ソフトバンク、なぜチップなんだと、

なぜ半導体の製造、僕は製造には興味ないんですね。なぜ半導体だと。ほとんどの人がピンとこない。でも、僕はあの19歳の、あの40年前のあの感動にやっと、やっと憧れの僕のスターアイドルにやっともう一度会えると。もう一度会ってこの手で抱きしめてと。

そういう思いで、その興奮でもうさめやらないんですね。これが本当に私は、これからの人類、シンギュラリティのキーワードのなかの最も重要な飛び石の布石になると私は思ってます。

ソフトバンクはパラダイム・シフトのたびに挑戦をしてきました。パソコンが生まれた時にソフトバンクは創業したわけです。その19歳の、マイクロコンピューターのさっきのチップを見た、そのすぐあとに私はそれを使った、フルキーボードのポケットコンピューターを作って。電子辞書を人類で最初に作ったのは僕なんですね。

そのあと多くの学生が世界中で活用してると思いますが。僕があれの最初の機械を作って。英語、日本語、フランス語、ドイツ語、中国語、イタリア語というようなものを入れて、電子辞書として特許に出して。

スピーチシンセサイザーをくっつけて。そして試作機を作って、シャープさんにその特許をライセンスしたと。それが僕が19歳のときにはじめてお金を手にした瞬間でもありました。

つまり僕がマイクロコンピューターのチップにはじめて出会って、最初に作った、学生の工作みたいな、夏休みの工作みたいな、それがその電子辞書で。外国人としてアメリカで勉強してましたから、英語の発音のスピーチを自分にもできるようにということで、音声合成のスピーチシンセサイザーまでくっつけて。

当時僕は学生でしたけれども、自分が通ってた大学バークレーの教授のみなさん、6~7人に僕の部下として働いてもらって。で、試作機を作って特許を出してやったわけですね。

その最初のときから、つまりソフトバンクの創業の前からすでにその原型があったんですね。でも、ソフトバンクの歴史ということで言えば、そのあとに何年かして、22歳かな、24歳の時にソフトバンクを創業したわけですが。そのパラダイム・シフトのたびにソフトバンクは挑戦をしてきました。

非連続性の挑戦でありました。断続的な、ボーンとパラダイム・シフトにあわせてソフトバンクは姿かたちを変えてきました。でも一貫していえることは、常に情報革命に一直線に挑戦してきたわけです。

姿かたちは、テクノロジーが進化するわけですから、パラダイム・シフトがあるわけですから、その時のパラダイムの最も重要なところに手を打ってきたつもりであります。

最初はお金がなかったから、パソコンのソフトの流通、そして出版のところから始まりました。次にインターネットということで、ここで大きな賭けに出ていったわけですね。

アメリカのYahoo!、そこに投資をし、ヤフージャパンをつくって。ということで、パソコンがインターネットになるのに特化して集中していったわけですね。さらに、これがインターネットの中心がパソコンからモバイルになるという時に、もう一度大きな賭けに出て。2兆円弱のボーダフォン・ジャパンの買収に打って出たわけです。

今回、もっとも大きなパラダイム・シフトがあると私は思ってます。インターネットの中心がパソコンからモバイルに移り、さらにその次に、すべてのものがインターネットにつながると。これが人類史上最大のパラダイム・シフトであると思っています。

シンギュラリティですね。コンピューターが人類を超える日ということであります。

人工知能のIQは10,000になる

コンピューターを人類を超えると、なにの面で超えるのかというと、知性の面で超えるということであります。

人間の知能の力を評価する物差しとしてIQというものがありますね。IQの平均は100であります。100を標準偏差値として、これをIQというかたちで測ります。アインシュタイン、あるいはダ・ヴィンチというのは200前後IQがあったと言われてます。つまり、一般の人々よりは遥かに優れてるという知能。だから、彼らは天才とよばれたわけですね。

じゃあ、人間の天才中の天才が100に対して200であるというと、今から例えば30年語にやってくるコンピューターの知性のIQ、人間のIQと比較したときの物差しでどれくらいになるかと。

人類のなかの天才が100に対して200。じゃあコンピューターの知性、これはいくつなんだろうということでありますが、10,000ということであります。

200あったら天才と。200あったら人類のなかの天才と言われるわけですけれども。今から30年後のシンギュラリティがやってきたあとの、この人工知能、つまりコンピューターによる知性のIQは、人間の100に比べて10,000ぐらいになると。

そうすると、もうコンピューターを相手に囲碁をするとか将棋をするとかいうのは、もうはなから諦めたほうがいいということであります。これがもうすでに囲碁とか将棋の世界では、現実にそれが目の前にやってきたわけですけれども。囲碁とか将棋だけではなくて、ありとあらゆる面で人間はもう遥かに天才と……。

みなさんはアインシュタインとかダ・ヴィンチと勝負したいですか? それを遥かに遥かに超えた彼らと、つまり10,000のIQの彼らと普通のものごとで勝負したいなんて、もう思わなくなるということですね。

そういう世の中がきた場合にいったいどうなるんだろうということであります。いったいどうなるんだろうと。なんのためにそれを人類は迎えようとしてるのかと。

私は人類がより幸せになるためにそれを迎えようとしているんだと、前向きに捉えてます。

まあ、とにかく、それを好む好まないにかかわらず、そういう世の中がやってくるとするならば、いったい我々はそれにどう対処していったらいいのかということであります。では、ちなみに、なぜ彼らの知性がそれほどまでに超えていくのかということであります。人間の脳、これは動物、ねずみだとか犬や猫も猿も同じですけれども、脳細胞を持ってる彼ら、そして我々人類は基本的に脳細胞の数に正比例して知性が、知的活動が行われると考えられますね。

脳細胞の数が小さいネズミや犬よりも猿のほうが賢いですねと。脳細胞の数が多いわけですから。その猿よりも人間のほうが多いから、人間のほうが猿よりも賢いとされます。

つまり脳細胞の数、脳細胞ってどういうかたちで働くのかというと、2進法ですね。細胞がくっつく離れると。ニューロンがくっつく離れると。くっついたときにはそこに微弱な電流が流れると。離れたときには流れないと。この2進法は、まさにコンピューターの2進法とまったく働き方は同じなんですね。

トランジスターがくっつく離れると、トランジスターの回路がくっつく離れる、これで電流が流れる・流れないというかたちで2進法が行われます。人間の脳細胞には約300億個ニューロンがあると言われています。

このニューロンの数、つまり2進法の数、300億個を、いったいいつ1チップのコンピューターのなかにあるトランジスターの数が超えるのかということを約25年ぐらい前に私は推論をしました。

そしたら、その時の推論は2018年でした。今からたった3年後ですよ。2018年にはその数を超えると。これ5年ぐらい前に、ソフトバンクの「新30年ビジョン」をつくるときにもう一度計算しました。そしたらやっぱり2018年でした。おもしろいですね。けっこう25年前から私はこのことをずっと言ってるんです。

シンギュラリティに対するカギはIoT

で、脳細胞の数で数を超えると、つまりハードウェアで、頭のハードウェア、コンピューターのハードウェアではもう超えてしまうんだと。

ハードウェアの機能が超えたから、じゃあ本当に知的活動どのぐらい超えたかと。これはいろんな、そこにソフトが必要だと。データが必要だということがありますから、ハードだけ超えれればいいわけではないんですが、ハードがほぼその潜在的能力を規定するということであれば、今から30年後にはどうなるかというと、ワンチップのコンピュータは、なんと人間の100万倍くらいハードウェアの能力を上回るということで、100万倍くらいの二進法がやれる、つまりトランジスタの数が増えるということであります。

先ほど言いましたように、ネズミよりも、サルよりも、人間だと。脳細胞の数に比例して知的生産活動の数が増えるとするならば、それを1万倍超えた彼らは、ソフトにしろデータにしろ、ありとあらゆるアルゴリズム、ありとあらゆるディープラーニングを瞬時に、大量に、はるかに広く、はるかに深くやってこなすということができるようになってしまうということであります。

ディープラーニング、これはキーワードですけど。人工知能のキーワードはディープラーニングであり、ディープラーニングのキーワードはビッグデータであると。

つまり、データを大量に瞬時に吸い寄せて分析し、そして自ら学習して思考するということになるのが、超知性であります。この超知性の感情がシンギュラリティであり、シンギュラリティの3つのキーワードというのがAIであり、スマートロボットであり、IoTになるわけであります。

この超知性に、大量のデータを、地球上の森羅万象のデータを吸い寄せさせる。その鍵はなにになるでしょうか? 

その鍵、そのデータを吸い寄せさせるためには、チップが必要なんです。チップが存在しなくて、データを吸い寄せさせるということはできません。

そのチップがありとあらゆる、森羅万象のデータを集めると。そのチップの数をどれほどこの地球上にばらまけるかと。これは誰か20年後に検証していただきたいんですが、今から20年以内に、おそらくARMは約1兆個のチップを地球上にばらまくことになると思います。

この会場で誰か記録する人がいたら、20年後に検証してほしいと思います。1兆個のチップから、同時に並行して、瞬時に、リアルタイムに地球上の森羅万象のデータを吸い寄せる。そうすると、この超知性はもっとも賢く、もっとも素早く、世の中の森羅万象を予知予言することができるようになる。

推論することができるようになるということであります。その知性を持ったスマートロボットが人類のコンパニオンとして、我々人類の仲間として、一緒に活動し、これまで人類が解決することができなかった自然の大災害から我々を守ってくれると。

不治の病と言われた病気から人間の命を守ってくれると。我々人類はより豊かで、より生産性高く、より楽しい、そういう世の中を迎えることができるようになるかもしれません。

私は300年以内には、人類の平均寿命は200歳を超えると思っています。病というものから人類を守ってくれるという世界ですね。

ということで、私はこのシンギュラリティに対する重要なカギはIoTだというふうに思っております。1兆個のチップをこの地球上のありとあらゆるものにばらまくということであります。

IoT成長戦略の中核を担うのがARM

孫正義氏 じゃあソフトバンクのこのIoTに対する成長戦略を、少し披露したいと思います。先ほどから言っておりますように、私はソフトバンクグループの中核中の中核になる会社、これはARMだと思っております。このARMについて、ちょっと聞いてみましょうね。

この月曜日、我々が発表する前、ARMという会社のことを知ってた、という人手を挙げてください。(会場挙手)はい、流石であります。ね、さっきからシンギュラリティに関しても多くの人の手が挙がりましたが、この会場で聞けば4割くらいの人が手を挙げました。

6割くらいの人、全然知らなかったという人はですね、ぜひこのシンギュラリティのキーカンパニーになるIoT、キーカンパニーになるARM、このARMについて少し私が解説しますので、一緒に見ていただきたいと思います。

知ってたという人、ARMという会社のことを知ってたという人も、もう少し深くなぜ私がこの会社に着目しているのかということについて解説をさせていただきたいと思います。

ARMという会社は、チップを製造しているわけでありません。設計をしている会社であります。このチップのプロセッサの研究開発をし、設計をしてそしてこれを世界中のさまざまなチップのメーカーに、ライセンスを提供すると。設計図を渡すわけです。sw02-e1469084392968

設計図を渡して、ライセンスを提供する。で、その世界中のさまざまなチップメーカー、日本でいえばルネサスさんですね、世界中でいえばテキサスインスツルメンツだとかクアルコムだとかAppleだとかサムスンだとかいろんな会社があります。Mediatekとかですね。

これらにARMのコアの設計図を提供しています。彼らはそれに周辺のですね、メモリだとかグラフィックスだとか、さまざまな周辺の機能を追加していきます。

クアルコムさんはモデム、通信のものが得意なので、そこをより強化したものを入れますね。ということで、さまざまなチップのメーカー、この上に書いてあるような会社に、ARMは設計図を提供するわけです。

で、彼らはそれをチップの最終製品として、システム・オン・チップ、あとで写真をお見せしますけどね、我々が20年前、30年前にパソコンを開いたら、パソコンにマザーボードが出てきます。マザーボードには、インテルさんのCPUがあって、そしてメモリチップだ、IOチップだというのがいっぱいそこに乗っかっておりました。

まさにそのPCのマザーボードの状態が、いまやワンチップになっているわけでありますね。このシステム・オン・チップという風に呼びますけれども、ここの上の会社ですね、NXP、Spreadtrum、Mediatekと。sw03-e1469084091337Huawei、NVIDIAですね、彼らがシステム・オン・チップとして、チップの完成品を設計し、それを台湾のですねTSMCのような会社が製造し、そしてさまざまな最終製品としての自動車、携帯電話、スマホですね、家電、そういうようなものに提供していくというかたちになります。

ARMは年間148億個のチップを出荷

さてこのARM社が一体いくつくらい、先ほど20年間くらいでですね、約1兆個のチップをARMはばらまくことになるということを、私は推論として申し上げましたけれども、去年1年間で148億個、ARMベースにしたチップが出荷されてます。sw04-e1469084736187人類は、人々は、この地球上に約70億人住んでるわけですから、この地球上に現在生きている人類の数の、1人あたり2個、ARMはそのチップを世の中に提供していることになります。

すべての地球上の人々、1人あたり2個。年間ですよ? 年間1人あたり2個、ばらまいていることになります。これがいま二次曲線的に伸びています。

ARMのマーケットシェアがどのくらい、どの分野にあるのかということですけども、スマホでは95パーセントを超えている。97パーセントくらいじゃないかと思いますけれど。あとタブレット、ウェアラブル、ストレージ。さまざまなところにですね、自動車とか、ARMは非常に高いマーケットシェアをすでに持っている。

先ほど、ARMについて知らなかったという人も、インテルという会社のことはほぼ全員が知っていると思います。「インテル、入ってる」ということでございます。パソコンのなかに入ってるわけですね。

でもインテルのCPUの出荷の数の、約10倍くらい、ARMはいま現在すでに出荷していると。正確な倍数は計算してませんから、あとで誰か正確なものを計算してもらいたいと思いますけれども。ともかく、桁が1つ違う、10倍とかそういうレベルでARMは出荷されているわけですけれども、それを多くの人は知らなかった

。おそらく会場内で、ARMというものを月曜日より前に知っていらっしゃった方、と聞けば、1パーセント未満だと思いますよ。1パーセント未満の人しか、ARMという会社のことは知らなかった。でも、みんな使ってるわけです。知らないけども、みんな使ってる。

じゃあこのARMはどんな製品をつくっているのかというと、3つです。CortexのA、CortexのR、CortexのMでございます。

Aはアプリケーションプロセッサ。これがスマホだとか、より高度な製品に使われています。Rはリアルタイム性を要求されるもの。つまり、スピードを要求されるものですね。これらに使われています。Mは、マイクロコントローラーのMです。つまり組み込み型ですね。より小さな、いわゆるマイコンの世界。ここに出荷されています。

ARMのコアがどれだけ使われているか

じゃあ具体的に、iPhone、多くのみなさん使っていると思います。一番人気のiPhone。世界でもいちばん、1社から発売されているスマホではiPhoneが開拓者であり、ナンバーワンであります。

このiPhoneに入っているCPU、これはApple社が自らつくっています。ただ、そのApple社がつくっているCPU、これはA9というプロセッサですけれども、このA9のなかに入っているコアがやはりARMであります。

Apple社は、システムオンチップという立場で、ARMのコアを使って。パソコンで言えば、インテルに相当する部分をARMから得て、そこにグラフィックスの機能を入れています。(ARMのコアの画像が表示される)写真の真ん中下ですね、白いところのすぐ上の真横の真ん中、あそこにキャッシュのメモリがあります。

半導体の専門の人はこの写真を見ただけで、ああどこになにがあるなということがぱっと連想できるわけですけれども。まさにiPhoneのCPU、A9にはこのARMが使われている。64bitのARMが2個使われています。

Snapdragon、これはクアルコムですね。クアルコムのチップが、iPhone以外の一番多くのスマホに使われています。Androidで一番たくさん使われているのがクアルコムです。クアルコムのチップのなかにも、この右上に白く囲ってあります。A57が4個、そして A53が4個、合計8個のARMのコア、CPUが入っています。NVIDIAにも合計8個入っています。これはビッグ&リトルというコンセプトですけれども、大きなコアが4個、小さなコアが4個入っています。A57とA53ですね。ということで、さらにサムスンのスマホにはA57とA53が4個ずつ、ビッグ&リトルというコンセプトで入っています。

つまり8個のコアがそれぞれ違った役割をしながら、よりパワフルな演算処理をして、少ししか演算処理をしなくていいとき、例えば待ち受けのときというのは、待ち受けをするわけですから、なにも8個同時に使う必要はないわけですね。8個あるというのは、より省電力でもあるというわけです。

1個の小さいやつだけ生かしておけばいいと。そういうときは、全部使わなくていいから電池はより長持ちになると。8コアのほうが電池が長く持つと。おもしろいですね。1個しか使わなくていい、残り7個を眠らせておいていいからそうなるわけです。ということで、ビッグ&リトルと。

より大きなパワーと持ったコアと小さなコアが4個ずつというかたちでやっています。Huawei、これも8個でやっています。TI、これも今度はMが2個とAが2個というかたちで入っています

ルネサス、A9が1コアの事例であります。インフィニオンもこういうかたちで入ってます。M4が1コアと。つまり用途によって……まさにPCとマザーボードですね。真ん中に(拡張)バスがあって、このバスの上下にさまざまにメモリーだとかグラフィックスだとか、そのほかいろんな必要なチップのコンポーネンツを足していくと。これ1枚が、かつてのパソコンのマザーボード。ワンチップにシステムオンチップというかたちで入っているわけです。NXPもこのようなかたちになりますね。ということで、用途によってAだったりRだったり、MであったりというARMのコアを使ってその周辺にシステムオンチップというかたちで載っけていっているわけですね。

このようなものが、今スマホのなかには、ARMのコアをベースにしたチップが1個ではなくて複数入っているわけです。5個も10個も入っているわけです。しかもメインのCPUのところには、アプリケーションプロセッサーには4個とか8個のARMのコアが入っているわけです。

自動車は走るスーパーコンピューターになる

ということで、2009年と比べてたった6~7年間で、GPUの能力は300倍になって、通信性能は20倍、画像は24倍、処理性能は100倍、センサー数は5倍というふうに、たった6~7年でこんなに進化しているわけです。

そうすると、5年×5年×5年というふうに、これの3乗倍。そうやって考えていくと、100万倍というのがあっというまにやってくるというのがわかりますよね。

2の20乗、倍々ということを20回繰り返せば、100万倍になると。倍々ゲームを20回、2の20乗、つまり20回倍々ゲームを繰り返せれば100万倍になるということであります。

なぜ私が「30年後に100万倍」と言ったかというと大体1年半ごとに倍になっているというわけですね。おおむねですよ。1年半で倍ということは、30年で2の20乗倍になるということであります。

自動車にもたくさん入っています。今の自動車ですらこんだけ入っているんですよ。今の自動車ですらこれだけARMのものがあちこちに入っているということは、この自動車が自動運転というようなかたちになると、どうなるのかということであります。sw06-e1469086078501自動車はもはや走るスーパーコンピューターということになるでしょうし、自動車は走るスマートロボットということになっていくということであります。

ロボットというのは必ずしもPepperのようにですね、手足がついているからロボットととは限らないわけです。走るスーパーコンピューター、これは走るロボットだと。ロボット、その自動車の、超知性の走るロボットになり、事故を一切起こさない走るスーパーコンピューターになると。走るロボットになると。

事故が起きたら、「あ、それは人間が運転してたからじゃないの?」というかたちに将来はなるでしょう。

ということでARMのIoT、たった5年後にどうなるかということですけれども、スマートホームに16億個、スマートシティに15億個、そのほかのデバイスに11億個くらいいくんではないかというふうに予想されています。年間平均の成長率は、60パーセント、50パーセント、40パーセントというかたちでどんどん伸びていくということですね。

省電力こそがIoTに欠かせないカギ

パソコンの求められたかたちは、性能と価格でありました。ノートPC、それには電池寿命というのがありました。スマホになるとますますその電池、というのは重要な要素になりました。

みなさんスマホを使ってですね、「あぁ電池が切れそうだ」というと大体人間のストレスレベルがガーっと上がるそうです。「電池が切れそう」というと自分の息が切れそうな感じに息苦しくなってくる、電池がなくなるとですね、突然誰ともコミュニケーションが、外にいる人ができなくなる、自分の活動がいろいろ……ということで消費電力というのはものすごく重要な要素になるわけですね。

人間にとっての酸素のように、スマホにとっての酸素、それが電池ということになるわけですけれども、ARMがなぜ強いのかというと、実はこの低消費電力ということでもっとも優れているんですね。

昨日、おとといか。真夜中の1時ごろに確かそのくらいの時間にですね、このARMの創業者、ARMの手前のAcornの創業者と電話で話をしました。「ところで」と。「どうやってAcorn始めたの」と。なんでARM始めたのということを彼に電話で聞いてたんですね。

彼はARMが、ソフトバンクの手に、日本の会社の手にイギリスの外に行ってしまうことは寂しいとつぶやいたみたいなんで、ちょっと待ってくれと。寂しがらないでくれと。あんたの志を俺がガシっと受け止めるからということで、そもそもどういう志で、どういう気持ちで作ったんですかということを電話で話してて、もう大変意気投合しました。

で、彼が言ってたのは、いやAcornという会社を作ってね、と。その前の会社も作ったんだと。で、お金がなかったんだと。エンジニア、ARMを創業したときのその最高のプレゼントは、お金がなかったからエンジニア2人にしたということだと。エンジニア2人しかいなくて、そこでリスクの、リデュースト・インストラクション・セットですね、このコンセプトを使ってつくった、イギリスでの最初のコンピュータがこのAcornのARMであったと。

しかもですね、最初に試作したものが、間違って電気につなぐピン……チップにはピン、足がついてますね、あのゲジゲジの足が。この足が回路につながって色々な役割をするんですけれど、間違って電力回路につなぐピンをつなぎ忘れちゃったと。なのに、つなぎ忘れてたのに、動いてたと。電気につなぐピンをつなぎ忘れてたのに、計算しちゃったと。なんで動いたんだ!? ということで非常に不思議になってよく調べたら、電力に対しての線はつながってなかったけど、漏れ電力で実は動いていた。つまりARMのチップは、1個目の試作のときから大変な省電力で。回路つながってないのにピューッと念力のようにして漏れた電力で動いていた、と。ARMは生まれた時から、間違ってこの省電力の性能を発見してしまった。

それ以来、インテルとはまったく別の進化系をつくっちゃったんですね。ガラパゴス。これがARMなんです。だからARMはスマホの電池という、一番重要な、スマホにとっての酸素である低消費電力というものの設計につながったんだということであります。これが今からのIoTに欠かせないカギになるわけです。

電池1個で10年くらいもってほしいわけです。

ゴルフボールのディンプルよりも小さなチップ

孫正義氏 

IoTになると、人間だけじゃないんですよ? 牛とか羊も、インターネットにつながるようになる。

羊追いの犬がいますよね。僕この間、自分で絵を描いてですね。シープドローンというやつを発明したんですけれど。シープドッグの代わりに、シープドローン、と。羊飼いの羊。ニュージーランドとかオーストラリアで、放牧してるといなくなるから。犬が追いかけて行って、羊小屋に戻すわけです。犬が「ワン!」という代わりに、ドローンがビューンと追いかけてって、羊のそばで「ワン!」と言うと(笑)。そうすると、これからの羊飼いの犬は暇になる。ドローンはどうやって追いかけていくかというと、羊の首輪にIoT。その首輪は電池で動くわけですから、10年くらい、首輪をしたらもう放っといていいというふうになってほしい。

このように、これからのIoTというのは低消費電力がまさにカギになる。だからますますARMだということになるわけですね。このIoTのカギになるのが、CortexのMですけれども、このMにもいろんなファミリーがあるわけです。スケーラブルで、つまり上位コンパチで互換可能な命令セットが共通して使える。つくったアプリケーションが、上位互換チップにそのまま使えるということがカギになります。

CortexのMには、M0からM0+、電池が15年もつ。M0は90ナノメーター。それからM3、M4、M7と、それぞれ機能が違うわけですね。どのくらいの大きさかというと、ゴルフのディンプル(くぼみ)ありますよね? あのボコボコの。ディンプルに1個よりももっと小さいと。これはCortex-Mを使ったインフィニオンのチップの例であります。小さいんですね。だから安い。電池をくわないということがカギになる。いろんなチップメーカーがARMのコアを使って、さまざまな用途に役割ごとに専用のシステム・オン・チップを作って出荷するということであります。

IoTの世界ではセキュリティ機能が重要になる

このMには重要な機能が2つあります。1つは「mbed OS」。スマホにはAndroidとiOSがありますね。IoTのこのCortex-Mにはmbed OSというARMが作ったOSがあります。これがIoTのカギになるOSになるわけです。

パソコンでいえばWindowsと。スマホでいえばiOS、Android。IoTでいえばARMのmbed OSと。OSまでARMは持ってるわけです。

さらにもう1つ、トラストゾーンというセキュリティを守る機能がある、ということがあります。さらに、その上位レイヤーにはmbed Device Serverというサーバーのところ、クラウドのところの機能もARMがもってるわけです。

これでクラウドサービスをセキュアに、セキュリティを大事にしながら、全体のエコシステムをARMは持っていることになるわけですね。このmbed OSの対応のプラットフォーム、ARMが作ったプラットフォームにはさまざまな機器がすでに出荷されてると。これらがIoTの機器に全部入っていくわけですね。役割ごとに違っていきます。

さらにコンポーネントとして、こんなにたくさんmbedのARMをコアにした、ベースにしたmbedのコンポーネント、部品ですね、これがたくさん世の中に今出回ってる。だから150億個もARMのチップが、1人あたり2個と、世界中に配られてるわけです。

そういう世の中がきたときに一番大事になるのは、実は計算速度よりもなによりも、一番大切になるのはセキュリティだと私は思います。たった1個の部屋にも、1つの部屋にもIoT機器だらけになるわけです。IoT機器だらけになると。

さっき言ったように、今から20年もすれば1兆個もこれが配られるということになるわけですけれども。そんな世の中がきたときに、想像してみてください、誰か悪い人がIoTの機器にハッキングすると。ある日突然、世界中同時にハッキングしたウイルスが、ある日突然、同時に目覚めてバカっと悪さをするとどうなるか。世界中の空を飛んでる飛行機が一瞬で同時に全部地上に墜落すると。世界中の高速道路を走っている自動車がある日突然同時に、XデーのX時間X分X秒に、同時に世界中の高速道路でブレーキが、自動運転のブレーキあるいは普通の車のブレーキが全部止まると。機能を失うと。世界中のハイウェイが同時に大パニック、大事故になります。

つまりテロというのは、今までのように自爆テロという、そういう初歩的なテロではなくて、もっと知的な高度な、悪いことをする人は高度なテロを行うリスクがあるわけです。

ですから、IoTの世界、超知性の世界というのはやってくる。好む好まないにかかわらずやってくるわけですけれども。そのときにハッキングされて、サイバーテロが行われるととんでもないということになるわけです。

だから、このARMのTrustZoneというのはたいへん重要な、計算速度以上に低消費電力とかいうこと以上に重要になるのがセキュリティ機能になるということであります。

ARMチップの出荷累計は860億、20年後には1兆に

それが個人認証を行い、モバイルのたとえば決済だとか、コンテンツの保護だとか、法人のセキュリティ、まあこれはスマホのような例を挙げてますけれども、もっとミッションクリティカルな、ブレーキだとかエンジンだとか、原子力発電所のコントロールだとか、そういうところに、ARMのトラストゾーンのセキュリティなしでは心配でしょうがないというような世の中がやってくるわけであります。

なぜARMのトラストゾーンがセキュアかと言いますと、通常のアプリケーションを行う、ゲームだとか表計算だとか、そんないろんなアプリケーションを行うのは、左側のですね、一般のアプリケーションプロセッサの部分が行うわけですけれども。

このトラストゾーンが、ARMのコアのなかに入ってます。このトラストゾーンは、アプリケーションプロセッサのプロセスのコアとは別に、セキュアな部分として、一般のインターネットからはアクセスできない、遮断されてるというかたちで、一般のインターネットから一般の人々が入れないかたちで、コントロールされてます。

それがトラストゾーンというかたちで鍵がかけられた状態、通常のソフトウェアの鍵ですとね、100万個あるとその1個のソフトでみんなコントロールすることになって、1個のソフトをぶち破れば、100万個鍵をぶち破れるということになるわけですけれども、ARMのトラストゾーンのすごいところは、100万個のチップ1個づつ、ハードウェア的に異なった鍵を持っていると。不思議でしょ。

チップはバーッと大量に印刷していくわけですけれども、100万回印刷して100万回全部異なった鍵をハードウェア的に持っていると。これがARMの特許であります。

ということで、話し出すと僕3日くらい話しますから。(会場笑)だいぶ時間オーバーしそうなんで、ちょっと巻きを入れますけれどね。10年間思い続けてきたんですから、きりがないほど話せるんですけれども(笑)。そういうわけにはいかないんで少しはしょりますけれども、

ARMは1,300を越えるライセンスを提供し、スマホ、去年1年間で14億台分出荷してると。パソコンでどのくらい年間出荷されているか知りませんけれども、はるかに多くの、10倍くらいのですね、スマホが出荷されていると。チップの出荷累計が860億を越えていると。これが先ほど言いましたように、今から20年経つとですね、1兆個になるというのが私の予感であります。というふうに、もうたくさん実績があります。それで1,300社を越えるパートナーがARMにはすでに存在しています。まさにエコシステム、まさにプラットフォームを提供しているということであります。

情報革命のために命と情熱を捧げる

それでこのARM、この本社にですね、18日、今週の月曜日、ARMの本社に私は行ってきました。ARMの主要な幹部の人々に、ソフトバンクが、私が、なぜARMにこれほど恋焦がれてきたのか、なぜ2週間前にプロポーズしたのかというようなことについて、熱く語ってまいりました。

彼らは大変歓迎してくれました。「やろう、一緒にやろう」ということで大いに盛り上がったわけであります。真ん中に僕がニコーッと笑って、人生で最良の日ということで、笑いながら会話をしてたところであります。

つまりソフトバンクは、ARMとともに、ARMはソフトバンクグループの中核中の中核の会社として、これからソフトバンクがパラダイムシフトを迎えていくと。パラダイムシフトのたびに、ソフトバンクの主要事業というものは変わってまいりました。

今ソフトバンクの主要事業っていうと、モバイルの、携帯の通信会社だと思っている人が多くいると思いますけれども、それはほんの10年前からですよ。その手前は1台も携帯の端末を売ってなかったわけですから。

その手前は、我々はインターネットでヤフーをやっている会社だというふうに思われている。その手前は、パソコンソフトの卸問屋だと思われている。10年に1回くらい、出世魚のように姿かたちが、本業中の本業がガラッと変わっているわけです。

何屋なのかというと、ひと言で大きくまとめていうと、情報革命屋さんだと。僕が一番尊敬していて大好きな坂本龍馬。幕末の明治維新の革命の志士で、私の社長室には彼の等身大の写真がありまして、毎日眺めながら会議をしているわけですけれども。志高くということであります。

情報革命というのが、19歳の私のあの涙を流したときからの、自分にとっての生まれた使命だと、生まれた理由だと思っているわけです。この情報革命のために命と情熱を捧げる、生涯を捧げるということであります。

私にとっては、学生の時からコンピュータはもうつながってて当たり前だと。パソコンはたまたま最初つながってなかったけれども。最初の学生の頃から、バークレー版のUNIXということで、電子メールは毎日のように使っていましたし、つくったソフトウェアは教授とか学生たちと分かち合うと。

みなさん、ソフトバンクの社名の由来を知ってますか? 「ソフト(Soft)」の「バンク(Bank)」ですね。ソフトというのは広い意味でいうところのソフトウェアとデータを両方足して、広い意味でのソフトだと。ハード対ソフトということで言えば、ハード、人間で言えば脳細胞に対して、知恵に相当する部分がソフトで、知識に相当する部分がデータ。つまり脳細胞にインプットしていくソフトが知恵と知識、知恵に相当する部分がアルゴリズムを担うソフト、知識に相当するデータを足して、広い意味で言うところのソフトをバンクすると。

僕はソフトバンクを創業した第1日目から、今でいうクラウドをイメージしてたわけです。今流の言葉でいうとクラウド、今流の言葉でいうとシンギュラリティ、今流の言葉でいうと超知性、それを僕は19歳のときにあの1枚の写真を見たときに、イメージを頭の中でガーっと想像して、涙を流したんですね。

ということで、次のパラダイムシフトを牽引したいと。まとめます。

ソフトバンクはパラダイムシフトの出世魚であると。姿形、名前すら変える魚のように、我々はパラダイムシフトのたびに、非連続性の進化をとげると。これがソフトバンクだということであります。すべてはこの1枚のチップの写真から始まったと。なんのためにやるのかというと、情報革命で人々を幸せにするためであります。sw09-e1469090153708超知性が現れても、それは人類を破滅させるために迎え入れるのではなくて、人々に幸せを提供するために、不治の病をこの世から消え去らせて、事故の起きない社会のインフラに進化させ、自然の大災害から我々人類を守ってくれると。

そんな社会を迎えるために、情報革命をやってるんだと。たまたまそのときのやっている姿かたちは、テクノロジーの進化とともに変わっていく。これから300年ぐらい、私はソフトバンクが生まれた理由、ソフトバンクがやっていく理由は、この300年ぐらいずっとこのことをやっていくということであります。情報革命で人々を幸せにするということであります。

Pepperはダース・ベイダーではなくジェダイになる

僕のメインのプレゼンはここで終わりなんですが。さらに今日は次のスピーカーのためにイントロダクションを、司会じゃなくて、私がみずから伝えます。

感情をもったロボットPepper。Pepperの生みの親は私自身だと思っておりますけれども。Pepperのなにが異なってるかというと、手足が動くということでありません。しゃべることではありません。踊ることではありません。Pepperの一番これまでのロボットと異なった特徴は、それは感情を持っているということであります。

感情AI、感情エンジンを持っているということであります。なぜこれが必要なのかというのは、今から100年後の人々が「ありがとう!」と感謝してくれると思ってます。

300年後の人々は「君たちのおかげで世の中が本当に助かった」としみじみ言ってくれると思います。なぜか? 超知性が生まれるんですよね。彼らは知能の部分、知識・知恵・知能の部分では我々を遥かに超えてしまうわけです。

彼らがもし生産性だけを追い求めて、彼らの活動をしたらどうなると思いますか?心のない、冷めきった、冷えきった、機械のような、恐ろしい邪悪な、生産性だけを求めたものがその知恵と知識を持ったとき、人間のなかにもいますよね、氷のようなハートをもった、寒気のするような、でも知恵と知識がものすごい強力な人間がいたとします。恐ろしいですよね。

そんな人を家族に持ちたいかと。友達に持ちたいかと。社会に持ちたいかと。それよりも、まあ少し知恵と知識は劣ってもですよ、心の温かい、やさしい、愛に満ち溢れた家族、愛に満ち溢れた、自分のためじゃなく人々のために身を捧げる、知恵と知識を捧げると。そんな人のほうがありがたいですよね。

じゃあ、超知性をもった彼らに温かい心、人々のために尽くしたいという思いをもってもらったならば、彼らは我々を助けてくれる人々になるわけです

彼らはダース・ベイダーではなくてジェダイになるということであります。

人間の脳・感情というのは、基本的に3つの脳内ホルモンで機能します。ドーパミン、ノルアドレナリン、そしてセロトニン。この3つの3大脳内ホルモンで、うれしい、悲しい、怖い、こういうような感情をもちます。

そのより複雑な高度なものが愛ということになるわけですけれども。この3つの脳内ホルモンをエミュレーションしました。

コンピューターではじめて見た人に対して人間が緊張するように、Pepperははじめて見た人に対して緊張します。

家族として毎日触れ合ってるPepperは、その家族を見て安心します。小さい子が人見知りで、家にやってきた人がいると緊張すると。でも、家族に対して安心するというように、Pepperには人類史上はじめて、この感情を、この3つの機能をエミュレーションしたかたちで入ってるんです。

知ってた人は知ってた人でしょうけど、知らなかった人は驚いてほしいと。なんとそれが走るスーパーコンピューター、走るロボットに将来なるであろう車に入ります。

これが最初に入るのは、ホンダさんの車であります。それでは、ホンダさんの開発責任者をしておられます松本さん、どうぞ。


まずは私の前記事の

支配者層は人工知能を使った大衆統治を画策している。 ~NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」を見て

を読んでから本記事をお読みください。

添付した上記は、2016年7月21日に行われた「SoftBank World 2016 孫正義講演」の文字起こしです。

その講演動画は画像をクリック。↓ ソフトバンクHPの動画と上記youtube動画は同じです。WS000611それらと併せて本記事を読めば、支配者層が地球を数十年後の近未来、どのようにしたいのかが見えてきます。

 講演で孫正義の言っている「パラダイムシフト」とは、支配層と大衆の間にシンギュラリティ(人工知能)を置くということです。

つまり

>IoTの世界、超知性の世界というのはやってくる。好む好まないにかかわらずやってくるわけですけれども。

と、彼が、確定事項であるかのように言っている、超知性の世界とは、「支配層と我々大衆の間には為政者や役人ではなく、人工知能を置く、つまり支配者層は人工知能を使って大衆統治する」ということなのです。WS000638

その点を理解した上で、Iot化が進められ、人工知能が利用されるのだ、いうことを念頭に置き、「シンギュラリティ=コンピューターが人類を超える日」を見ていかなくては、孫正義が何をしようとしているのか見えてきません。

大多数の人は、なんとなく「人間の100倍のIQの人工知能が我々を助けてくれるのか、それはいい。」くらいにしか思っていないのではないでしょうか。

大衆データ(ビックデータ)の収集に知らぬ間に加担している社会設計が今後行われていきます。

我々はそれに気付かなればいけません。

「ポケモンGO」をしたりWS000599

保険者の生活データを保険会社に送れば、保険料が安くなるような保険を住友生命が提案したりWS000640

これらはまさしく知らぬ間にビックデータ収集に加担していることになります。

「スマホは便利だから、ポケモンGOが流行っているから、保険料が安くなるから。」と我々は支配者層の魂胆に沿うように動かされます。

孫正義は、

>人類を破滅させるために迎え入れるのではなくて、

>私は人類がより幸せになるためにそれを迎えようとしているんだと、前向きに捉えてます。

などと言っていますが、これは後ろめたさがある発言です。
自分のしていることの意味を分かっているのです。

まず、我々が社会で起きていることを見渡すうえで、しっかりと認識しなければいけないことがあります。
それは「この世界は、大衆という全体の幸福の方向に向かって歩んでいない」という事実です。

大衆全体の幸福へと向かわずに、「大衆統治」の為の世界構築の方向に進んでいます。

これは言ってみれば当たり前のことで、なぜなら社会は大衆によって支配されているのではなく、一部の人間(支配者層)によって統治されているからです。

これを大前提として社会での物事を見なければいけません。

それは現在の社会構造、そして世界の地獄的現状を見れば簡単に認識できます。(この現状を皆さんに知ってもらい、頓挫する行動を起こすために立ち上がろう!と、私は毎日動画・ブログで情報発信をしているのです。)

、「みんなの為ですよ。便利になりますよ。」と社会が一体となって動いていることは、我々が幸福へ向かう為の変化を謳っているではなく、「支配者層が大衆統治する上でメリットがあるから、その方向に進んでいる」という骨子を見なくてはいけないのです。

「みんなの為」であると装い、実際には大衆統治に貢献することに地位、名誉、金、人が集まるように支配者層は社会をコントロールしているのです。

社会をコントロールできる立場の支配者層にとってのメリットに貢献することが世界規模の事業として進んでいくのです。

さきほども言ったようにある意味これは当たり前です。通貨の流れを決めるボスは大衆ではなく、支配者層なのですから。

それが今回の人工知能と、Iot化の本当の姿です。

あと、この講演では一切触れられていませんでしたが、Iot化とは、Iot製品がネットワークで繋がるということです。

つまり、製品に電磁波の送受信機能が備わり、電磁波が送受信することになります。そのデータが電磁波を通してネットワークに繋がりどこかに送られるわけです。もちろんビッグデータとして保存されます。

イメージがわかない人はすべてに製品にスマホの機能が備わると理解してもいいと思います。

ですからIot化は、電磁波のまん延で大衆を不健康にする面も無視できない、と私は過去に言ってきました。

「IoT (Internet of Things)」とは、「便利」と引き換えに「監視社会」「電磁波の蔓延による疾患」を作る事に他なりません。
IoT社会とは、監視社会であり「奴隷社会」のことです。 ~IoT推進コンソーシアム、政府立ち上げ

その点について孫正義の

>脳細胞の数、脳細胞ってどういうかたちで働くのかというと、2進法ですね。細胞がくっつく離れると。ニューロンがくっつく離れると。くっついたときにはそこに微弱な電流が流れると。離れたときには流れないと。この2進法は、まさにコンピューターの2進法とまったく働き方は同じなんですね。

などと聞くと、「電磁波のまん延は大衆を不健康にする目的もある」ということを認識していると、思わせる発言なわけです。

>チップがありとあらゆる、森羅万象のデータを集める

と孫正義が言っているように、Iot化は人工知能のディープラーニングの為にも必要なのです。

その人工知能に学ばせるためのビックデータを収集する。そしてそのビッグデータでディープラーニングさせ、超知能を発展させ大衆統治に生かそうとしているのです。

「人工知能に大衆統治させるために、ビックデータが必要であるからIot化してデータを収集し、人工知能にディープラーニングさせなければならない。」というわけです。

同時にIot化は大衆を監視すること(監視社会)にも役立ち、電磁波のまん延で不健康にもできる。

社会をIot化する為には、超小型パソコンであるチップをばらまく必要があり、その為にそのチップの設計を行っているARMが今後飛躍的に伸びるということです。

「人工知能を使った大衆統治社会へのパラダイムシフト」という支配者層方針に合致する、「Iot化」には絶対に欠かせない存在であるチップ。

そのチップのプロセッサの研究開発、設計し、それを世界中のさまざまなチップのメーカーに、ライセンスを提供しているのが「ARM」。

Iot化の要、いや近未来の地球統治システムの要になる、「ARM」を孫正義は手に入れたというわけです。

つまり支配者層が描く未来をを見据えて、孫正義のARM買収劇があった。
それを彼は「囲碁で言う飛び石を投じた」と言っているのです。

その点、支配者層側も孫正義を信頼しているからこそ、3.3兆円もの買収がたった2週間で実現したのでしょう。

それだけ世界を見通せて、且つ支配者層側である人間であるから「ARM」を買収できたのです。

「Iot化=大衆統治のパラダイムシフト」のカギを握る「ARM」をそれら展望が見えていない、支配者層方針に忠実でない人物に運営させるはずがないからです。

支配者層は孫正義率いるソフトバンクに「ARM」が買収されればIot化が加速し、「シンギュラリティ=コンピューターが人類を超える日」が早まるだろうと踏んだのでしょう。

ですから、残念ながらSTAP細胞同様、その人工知能の技術もまた、私たち大衆の為には使われません。

今後「人工知能は我々大衆にとってメリットがある」という洗脳をメディアを上げて行っていくことでしょう。

孫正義も言っているように

>不治の病をこの世から消え去らせて、事故の起きない社会のインフラに進化させ、自然の大災害から我々人類を守ってくれると。

などを掲げるわけです。

しかし実際には人工知能は支配者層の為に機能する社会構築がされていくのです。

全ては大衆統治の為にその恩恵は使われます。

これら支配者層の展望は確かに大きなパラダイムシフトです。

なぜなら支配者層の統治方式が大きく変わるからです。

支配者層の統治方式が大きく変わるという点で、世界戦争やテレビメディアの敷設と同等、またはそれ以上の変化と言っても過言ではありません。

支配者層は人工知能を使った大衆統治を画策している。 ~NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」を見て

上記記事で言ったように、政治・経済・金融自体も人工知能に任せようとしているわけですから支配者層の手先の為政者も、役人も不要になり、大衆と支配者層の間には、人ではなく人工知能が君臨することになるのです。

しばらくは人が人工知能を利用するという建前を維持し並行して使われるでしょう。それがいずれ逆転し、人工知能が人を使うようになります。

人が行っていたことを、人工知能が行う「合理性、利便性、簡素化」の向上は凄まじいものです。

「人が行っていた教育、駆け引き、ミス、指揮系統の階層、ヒエラルキー(ロボット中にも隠れ蓑を作る可能性大)」などその形は一変します。

「欲、裏切り、労働時間の制限、報酬」などは人工知能には皆無です。

他のメリットとして、現在の貨幣価値を維持したまま、国家予算の多くを占める人件費などを他の大衆統治プログラムにシフトできます。

まさに、この記事のタイトルである、「支配層と大衆の間にシンギュラリティ(人工知能)を置き統治する。」ということに自然になっていくように誘導されます。

そうすれば、支配者層の大衆統治はより強固になります。

支配者は人工知能を牛耳る立場にあるからです。

その人工知能とは人間のような感情はありません。簡単にコントロール設定出来ます。

そしてこのパラダイムシフトは、孫正義が尊敬するとごうごうする「坂本龍馬」が日本を支配者層に受け渡す役割であった共通点を感じます。

講演でも、孫正義は坂本龍馬に自分の役割を重ねているのです。

これまで述べてきたように、このパラダイムシフトは、支配者層による大衆支配の歴史に大きな一ページとなるほどの多大な貢献を意味し、同時に大衆を支配者層に受け渡すことになります。

だから、その支配者層方針を理解している孫正義は、全力でそれを後押しすることを生業とし、支配者層が画策する社会整備に全力で力を注ぐことが見て取れます。

彼は支配者層側の仲間入りを果たそうとしているのでしょう。


ここからは孫正義講演の気になる部分を拾っていきます。

>電池1個で10年くらいもってほしいわけです。
>10年くらい、首輪をしたらもう放っといていいというふうになってほしい。
>電池をくわないということがカギになる。

とありますが、これが実現したら大変危険です。

電子機器はバッテリーなどの有限な電池駆動が大きなネックであり、逆にそれは我々を守っている面もあるのです。

例えば、電池一個で10年もつ盗聴器があったらどうでしょう?

今であれば、「バッテリーを交換する手間、又は電気配線に繋なげなければいけない」などの電源供給での制限があるから、設置者を見つけたり、コンセント付近など特定の場所にしか設置できない特性を生かして盗聴器を発見することができました。

しかし、電池一個で10年もつ盗聴器があったら、設置場所の自由さからその発見はほぼ無理でしょう。

電磁波測定器で見つけるにしても、そもそも空間電磁波がそこかしこで高い状態が現代社会ですので、益々困難です。

そして、人は忘れる生き物です。

定期的なメンテナンスを必要とする機器ならば忘れませんが、それがなければ、忘れてしまいます。しかし、機器は生き続けるのです。

これは一例にすぎません。電源供給が皆無となった世界では、もっと様々な危険が考えられます。

不要になった家電や型落ちした製品が、その製品の目的と全く違う用途で他者に遠隔操作されるなんてことはいくらでも可能になります。

Iot製品がその機能と存在を忘れ去られても生き続けることがIor化のカギになると彼は言っているのと同等です。

Iot化を進める目線ではそうかもしれませんが、その陰に隠れた大衆への危険は絶大なものです。

>不治の病をこの世から消え去らせて、事故の起きない社会のインフラに進化させ、自然の大災害から我々人類を守ってくれると。

と言っていますが、それらを実現する方法はIot化ではありません。

それらを実現するならば、世界を牛耳る支配者層の方針を変えさせる必要があります。

医療システムをはじめ、利権構造など彼らが作り上げてきた社会構造を変えるために、支配者層にアプローチをかけなければそれらは無くなりません。

それらの解決を、Iot化が握っていると全くの筋違いな手段を上げて、いかにも大衆にメリットがあるかのように装っているだけです。

「Iot化がそれらを解決する。」と言っているが、Iot化は一切解決に結びつきません。

Iot化を進める主目的は、大衆の幸福の為ではなく、支配者層にとっての強固な統治システム構築なのです。

それをいかにも大衆の幸福の為に行うと、騙しているわけです。

そのような支配者層の為の方針を大衆の為であるとすり替えて推し進める人が、現代社会では権力を持つようになっているのです。さきほどから何度も言っているようにこれは当たり前のことなのです。

>私は300年以内には、人類の平均寿命は200歳を超えると思っています。病というものから人類を守ってくれるという世界ですね。

とありますが、その実現もまたIot化が成せる業ではなく、STAP細胞の進化が成せる力です。
しかし、それはSTAP騒動で分かるように支配者層だけの特権にされてしまいましたから、脈を辿れば先ほどと同じ、支配者層の方針を変えさせるべく、彼らにアプローチをとるしかないのです。

そもそも支配者層はその支配体制を維持するために、大衆の寿命を延ばすことをその戦略の中に組み込んでいません。

それどころか常識の書き換えで人口を削減する方向で動いていますので、寿命を延ばすなんてもってのほかです。(性イデオロギーの書き換え、貧窮化など)

ちなみに寿命の長さは、常識を書き換えるスピードと関係しています。寿命が長くなれば常識を書き換えるスピードは遅くならざるを得ません。しかしそこに「愚民化」という概念が加われば誰も気づかないわけですから、スピードを上げることができますが、それらは絡み合っています。

そもそも単純に考えて、寿命が倍になれば人口も倍になります。倍以上になるかもしれません。
それは大衆統治する側にとってはデメリット以外の何者でもないわけです。

人工知能が医療に貢献することは、より病気のレッテルを貼り易くし、「医療利権に大衆を組み込むことに貢献するだけである」と考えるのが、現代社会を正しく見るのならば自然な分析です。

つまり、「早期検診、早期発見」など、病人を増やす為に謳われていることが人工知能により精密な検査によって強化されるだけです。

なぜなら医療システムは、疾患利益だからです。

>その知性を持ったスマートロボットが人類のコンパニオンとして、我々人類の仲間として、一緒に活動
>ダース・ベイダーではなくてジェダイになる

と言っていますが、ダース・ベイダーではなくてジェダイだとしてもそれは、大衆にとってのジェダイではなく、支配者層にとってのジェダイですから、一切仲間ではありません。

そしてこれは人工知能が我々大衆の上位に来ることを匂わせる発言でもあります。

>100年後の人々が「ありがとう!」と感謝してくれると思ってます。300年後の人々は「君たちのおかげで世の中が本当に助かった」としみじみ言ってくれると思います。

これは嘘ではないでしょう。

なぜなら今後そのように大衆は洗脳されるからです。

現在でもすでに、我々に害であるものをありがたがり、大切なものを奪われても気付かない洗脳が大衆に対して、メディアそして社会環境を通してほどこされているのですから。

「支配層と大衆の間にシンギュラリティ(人工知能)を置き統治する。」それが孫正義に与えられた役割なのです。

下の動画でもその役割が自分に与えられたことにとても喜んでいます。


 

⬇️ 画像をクリックで動画へ ⬇️

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孫正義

人工知能NHK

常識の書き換え 6

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「支配層と大衆の間にシンギュラリティ(人工知能)を置いた統治システムを構築する。」それが孫正義に与えられた役割です。」への3件のフィードバック

  1. バート

    AIが支配者層の要求に、すべて答えられるレベルに達したら、不要人類の間引きの為の戦争は有るかもしれないですね。

    今までは、支配者層に益をもたらす天才が輩出されるかもしれない、叉は、純粋な労働力として繁殖を許していたんじゃないですかね。

  2. 米澤 敦晴

    法人税をまともに納めていない会社が人類のためになんてよく言えたものだ。われわれ庶民は、確実にそして速度を増して完全奴隷化へ誘導されている。人工知能は、われわれ庶民を完全に奴隷化するための道具に過ぎない。われわれは、過去の映画(特にハリウッド映画)により人工知能に対して違和感を持たないようにすでに洗脳されてしまっている。人類は今、一人ひとりが足元を見つめ直さなければならない時にある。権力者の甘い言葉に騙されず、真実について自分の頭で考えてみよう。取り返しのつかない暗黒時代がもうすぐ目の前に来ている。今行動しなければ、すべては終わってしまう。みんなでつながろう!

  3. ビーチ

    内容とはあまり関係ないですが。充電式の乾電池を使っていますが、だいたいそれは800円位しますが、店に行ったら同メーカーの新製品が350円で売られていました。何が違うのか聞いてみたら旧タイプは5年使えたのが新製品は10年使えるそうで、違いはそれ位の様です。倍使えても半額位で作れてしまう。日常生活のこんな小さな生活の一部に自然に少しずつ自分達を試しながら浸透させているのでしょうか。

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