ざっくり言うと
- 後藤武氏が、調布の小型機墜落事故をめぐるテレビ局の報道に疑問を呈した
- 航空ジャーナリストの同氏は、ある番組から出演の依頼があったという
- 「調布飛行場は危ない」という、結論ありき企画をしたいと言われたとのこと
航空ジャーナリストの後藤武氏が小型機墜落事故での結論ありきの報道を告発
昼おび終わったら色んなテレビ局から連絡きた。http://t.co/H9moWmnqmH
— batterylr6 (@batterylr6) 2015, 7月 27
後藤氏はそのうち、ある”深夜のニュース番組”から「調布飛行場が危ないという企画をやりたい」と出演の依頼があったことを明かした。その番組スタッフとのやりとりで、後藤氏が「何が危ないか」と尋ねると、相手は「気温が高いとエンジンのパワーが」と返したそう。それに、後藤氏が「それは他の空港でも一緒でしょ?」と疑問をなげかけたところ、先方から「来なくていいと言われた」というのだ。
@batterylr6深夜のニュース番組から調布飛行場が危ないという企画やりたいと電話。何が危ないのか聞くと「気温が高いとエンジンのパワーが」と言う。「それは他の空港も一緒でしょ?」と丁寧に説明してたら来なくていいと言われた2015, 7月 27
後藤氏は、そのニュース番組について「どうしても調布飛行場は危ないという結論にしたいらしい。誰かが変わりに説明するんだろう」と推測。
後藤氏は「事故原因が分からないうちに責任を追及すると、真相究明が難しくなることは以前から言われていること」とした上で、「重箱の隅をつついて悪者を作り上げようとする。真実の追及よりも視聴率取れるインパクトが大事なんだろう」と、結論ありきのテレビ局の報道姿勢を批判している。
@batterylr6どうしても調布飛行場は危ないという結論にしたいらしい。誰かが変わりに説明するんだろう。2015, 7月 27
@batterylr6事故の原因が分からないうちから責任追及すると色々な人が口を閉ざして真相究明が難しくなるのは以前から言われていたこと。ところが今はそんなレベルじゃない。重箱の隅つついて悪者作り上げようとする。真実の追及よりも視聴率取れるインパクトが大事なんだろう2015, 7月 27
- 東京都調布市の小型機墜落事故の原因が27日の「ひるおび!」で推測された
- 恵俊彰は猛暑が原因とする説に強い反応を示し「怖いなと思う」とコメント
- JALの元パイロットである小林宏之氏は「そんなことはないです」と否定した
恵俊彰が小型機墜落の特集で「猛暑」に強い反応を示すも専門家は否定
27日放送の「ひるおび!」(TBS系)でMCの恵俊彰が、26日に発生した東京・調布の小型機墜落事故の原因の推測で「猛暑」への強い反応をみせ専門家に否定される一幕があった。番組では、元日本航空のパイロット・小林宏之氏と航空ジャーナリストの後藤武氏をスタジオに招き、事故原因を分析した。飛行機が墜落する主な原因として、番組は機体のトラブル、ヒューマンエラー、天候、管制トラブルの4つをあげた。小林氏は「ひとつの要因だけでなく、いろんな要因が重なって最悪の事態に結びついてしまう例が多い」と解説した。また、後藤氏は「飛行機の場合は何かトラブルがあっても、それを事前に防ぐための対策が取られているので、さらにそれが崩れるというトラブルが重ならないと、こういう事故にはならない」と分析した。
その後、事故原因として、天候に焦点が当たると後藤氏は、小型機は気温の影響を受けやすく、気温が高いと揚力(上向きの力)やエンジン出力低下を招く場合があることを指摘した。「暑いというだけで、エンジンのパワーは確実に落ちる」と説明する後藤氏に、恵は同日の朝日新聞で暑さによる原因を指摘した記事を取り上げて、関心を寄せた。
しかし、後藤氏は、エンジンパワーは落ちるが、事故機体はそれなりにパワーがあるため暑さが直接的な原因にはなりにくいことや、暑さについては調布の飛行場だけではないことを解説した。
一方で、小林氏も「(気温が高いと)性能が落ちるのは確かだと思いますが、それが直接的な事故の原因に関わったとは言えない。(気温が)高ければ高いなりの運用の仕方がある」とコメントした。
そして、パイロットによるヒューマンエラーについて話題の後、恵は小林氏に「夏が暑いのは当たり前なので、暑いことが揚力が上がらない要素のひとつだったりすると聞くと、怖いなと思う」と改めて訊ねた。
すると、小林氏は「そんなことはないです」と否定し、「それなりの手当てをして飛びますので」と再度、猛暑による原因が大きなものではないという見解を示した。
27日のお昼放送で、恵氏が「暑さ」が墜落の原因であると結論付けたい格好をとったのに対して、航空ジャーナリストの後藤武氏が「パワーが落ちるのは事実だが、それだけの原因で落ちるとは考えられない」と言っていたところを実際に私はTVで見ていました。
そして今日29日お昼の「ひるおび」でも調布小型機墜落の報道をしていましたが、後藤さんは出ていなく、 日本オーナーパイロット協会理事の細谷泰正氏が出演し、はっきりと「暑さが墜落の原因として大いに考えられること」や、「調布飛行場は危ない」との論調で話していました。
つまり、上記後藤氏のツイートの「どうしても調布飛行場は危ないという結論にしたいらしい。誰かが変わりに説明するんだろう」と合致した報道がされていたわけです。
これらマスコミの思惑に後藤氏は「真実の追及よりも視聴率取れるインパクトが大事なんだろう」と言っていますが、これは違います。
事故原因が「あれも考えにくい」「これも考えにくい」と、正論を並べ、事件の真相が追求されてしまうことによって、「人為的に誰かが落としたとしか考えられない」と言う方向にに、結論が向いていってしまう。でっち上げ事件である可能性を示してしまうことを避けたいのです。
マスコミは、今回の調布小型機墜落の原因を「機体のトラブル、ヒューマンエラー、天候、管制トラブル」と結論ありきで報道しようとしていたのであり、それはいちテレビ番組のディレクターが決める利害関係はなく上層部にそのような指示を受けているからであると考えるのが自然です。
ただ単に真相を追究したいならば、後藤氏に対して言論に圧力をかけたり、他の言論者にコメンテーターを差し替える必要はないわけです。
つまり調布小型機墜落の原因を追求するのがマスコミの仕事であるならば、事故原因を上記に決め付ける必要がないのですから、このように結論ありきで、都合の良いコメンテーターを呼んで放送すること事態が、今回の調布小型機墜落がでっちゃ上げ事件である証拠の一つと言えるでしょう。