<電気柵の感電死事故>西伊豆の二日前に石川県でも電気柵事故が報じられていた。 ~設置の登録制 電気関連法案改正への布石か


WS004351 WS004350電圧上げる変圧器も設置 電気柵の感電死事故

(7/23 5:57) 

 静岡県西伊豆町で男性2人が感電して死亡した事故で、電気柵には電圧を上げる変圧器が取り付けられていました。  今月19日、動物よけの電気柵の周辺で7人が感電して、このうち2人が死亡しました。警察によりますと、電気柵の電源は100ボルトの家庭用コンセントから引かれていましたが、取り付けられていた変圧器で電圧を400ボルト以上にすることができたということです。電気柵は、近所に住む79歳の男性が5年ほど前に自分で設置していました。警察の調べに対し、男性は「普段は夜だけ通電させていた」と話していて、男性が電源を切り忘れた可能性もあるとみて調べています。


 

WS004357 WS004358 WS004359WS004367電気柵の感電事故 漏電防止など安全対策捜査

7月20日 19時08分

19日、静岡県西伊豆町で、家族連れなど7人が川岸に設置された動物よけの電気柵で感電し、男性2人が死亡した事故で、警察は20日朝から現場の状況を詳しく調べ、電気柵に漏電を防ぐ装置が備えつけられていたかどうかなど、安全対策に問題がなかったか、詳しく調べています。

19日夕方、静岡県西伊豆町一色で、親戚の家に遊びに来ていた2組の家族など合わせて7人が、川岸に設置されていた動物よけの電気柵で相次いで感電し、川崎市宮前区の尾崎匡友さん(42)と、神奈川県逗子市の岩村知広さん(47)の2人が死亡したほか、岩村さんの妻と8歳の長男が重傷、ほかの3人が軽いけがをしました。
警察は20日朝から現場で事故の原因となった電気柵の状況などを調べました。これまでの調べで、岩村さんの長男が電気柵に触れたあと、電線の一部が川の中に垂れ下がったとみられていますが、この電線には対岸の納屋にある100ボルトの家庭用のコンセントから電気が流れていたことが分かりました。この方法で電気柵に電気を流す場合、法律では電源付近に漏電を防止する装置を設置するよう定めているということで、警察は、事故が起きた電気柵にそうした装置が備えつけられていたかどうかなど、安全対策に問題がなかったか、詳しく調べています。

電気柵 専用の電源装置が必要

警察によりますと、7人が感電した原因となった電気柵は、現場近くの住民がシカからあじさいを守るため、設置していました。

7人が感電した川には切れた電線がありました。この電線は電気柵の一部で、すぐ近くにある橋を伝って、およそ25メートほど離れた対岸にある納屋まで延びています。この納屋には家庭用の100ボルトのコンセントがあり、そこから電気柵に電気が流れていたということです。

電気柵のメーカーで作る「日本電気さく協議会」の宮脇豊会長は、今回の事故について、「正しく使用していれば、人体に影響が出るような事故が起きることは考えづらい。設置状況を詳しく調べる必要があると思う」と話しています。
宮脇会長によりますと、電気柵を設置する際、家庭用コンセントなどから直接、電気を流すことは法律で禁止されていて、断続的にしか電気が流れない専用の電源装置を使うよう定められています。協議会に加わっているメーカーでは、電源装置を製作する際の基準として、電気の流れる間隔を1秒以上開け、3000分の1秒ほどと瞬間的に電気が流れるようにしているということです。電気柵に流れているのは6000ボルトから1万ボルトと高圧ですが、瞬間的なため、動物が触れても死ぬことはなく、驚かして近づかないようするためのものだということです。さらに国は、人が簡単に立ち入ることができる場所に30ボルト以上の電源から電気を供給するときは、漏電時に電気を遮断する安全装置を設置するよう求めています。

川での感電 比較的弱い電流でも大事故に

感電事故に詳しい、消費者庁の消費者安全調査委員会の専門委員を務める、技術士の森山哲さんは、「川の中では、水が流れる方向に関係なく電気は流れ、人間の体もおよそ6割が水で出来ているため、電気を流しやすい。川の中にいて、いったん体に電気が流れると、筋肉が収縮して動けなくなり、さらに長時間体に電流が流れつづけることで、心臓の動きも乱れてしまう。このため、川の中では、陸上での感電に比べて、比較的弱い電流でも死に至る可能性が高くなる」と話しています。


WS004365WS004360WS004361WS004362WS004363WS00436495歳女性が水田の「電気柵」で感電 病院搬送 石川(07/21 16:47)

 
 

 石川県でも電気柵に触れて感電する被害が出ました。

 17日午後2時ごろ、石川県津幡町の畑で作業をしていた95歳の女性が隣の水田に設置された電気柵に誤って触りました。女性は、感電したショックで一時、動けなくなり、病院に搬送されましたが、けがはありませんでした。
 電気柵に触れた女性:「大変なことやったわ。命拾いさせてもらいました」
 この地区では、水田に合わせて4kmの電気柵を設置し、5000ボルト以上の電圧で電流を流していたということです。


タイ中部フアヒンで野生ゾウ3頭感電死、電気柵に接触

2015年7月17日(金) 00時03分(タイ時間)

【タイ】タイのテレビ報道によると、15日、ケーンクラジャーン国立公園から約3キロ離れたタイ中部フアヒンの草地の貯水池横で、野生ゾウ3頭が倒れて死んでいるのがみつかった。

 警察が現場近くの農園管理人のタイ人男(45)に事情を聞いたところ、ゾウを感電死させたことを認めたため、16日、この男を野生動物保護管理法違反容疑で逮捕した。

 男は取り調べに対し、「ゾウが水浴びするのを防ぐため、貯水池の周囲に電流を流した柵を設けた」「ゾウの死体をみつけ、追求を逃れるため、電気柵を撤去して隠した」などと供述した。


感電事故の「電気柵」年1万キロ、爆発的に普及…届け出不要、実態つかみ切れず

産経新聞 7月23日(木)9時0分配信

 7人もの死傷者を出した静岡県西伊豆町の感電事故で、にわかに危険性がクローズアップされた獣害対策用の電気柵。全国の山間部でシカやイノシシが急増していることを受け、電気柵を含む侵入防止柵は年に延長約1万キロという、すさまじいペースで普及している。市販の柵は安全第一の設計となっているが、今回のように家庭用電源を不適切に使えば、感電のリスクは大きい。設置にあたって届け出がいらないため、各自治体も使用状況をつかみ切れていないのが実情だ。

 ■農作物守るため

 「毎晩のようにイノシシが5、6匹の群れで現れる。電気柵がなければ成り立たない」

 奈良市郊外の田原地区の農家、岡井稲郎さん(79)はこう話す。10年ほど前からイノシシやイノブタの食害に悩まされ、今では地区内約200の田畑のほぼすべてに、電気柵がはりめぐらされている。

 兵庫県川西市の山間部で農業を営む三宅保夫さん(72)は約500平方メートルの野菜畑に、近くのホームセンターで購入した電気柵をつけた。乾電池のバッテリーから断続的に電流が流れるタイプ。「昔に比べて山林は荒れ、獣が食べ物を求めて里に下りてくる。農作物を守るには、対策が欠かせない」と必要性を強調した。

 ■日本の“野生化”

 環境省の推計によると、農作物を荒らすニホンジカは平成24年度までの10年間で100万頭以上、イノシシも20万頭以上増えた。全国の中山間地域が過疎化し、耕作放棄地が多くなったことが背景にある。

 このため、農林水産省は被害防止のための交付金制度を20年度からスタート。毎年度100億円近い予算を各都道府県に分配している。交付金をもとに設けられた防止柵の総延長は全国で4万~5万キロに達し、最近は年に1万キロのペースで延びている。

 加えて自治体ごとの助成制度もある。神戸市は補助金を出して電気柵の設置を奨励。市によると、電気柵の設置費用は1メートルあたり124円で、金網の1150円に比べてはるかに安い。1人で取り付けられる手軽さも普及を後押ししているという。

 このほかホームセンターやネットでも100メートル数万円程度で販売されており、個人で購入するのに届け出や登録は不要。農水省の担当者は「電気柵がどこで使われているか、市町村でも把握できていないはずだ」と話す。

 ■各地で緊急点検

 今回の事故を受けて、各自治体は電気柵の緊急点検に乗り出した。滋賀県22日、大津市北部の水田に設置された電気柵の電流量や漏電遮断器の有無を確認した。地元管理組合の石田功一組合長(77)は「通常は柵に触れてもピリっと感じる程度の電流しか流れていない。どんな状況であれだけの電流が流れたのか」と静岡の事故に首をかしげた。

 大阪府、和歌山県、京都府もそれぞれ、各市町村や農協などに安全対策の徹底を呼びかけた。

 このうち京都府は府の補助事業として設置した900カ所(総延長955キロ)の電気柵について、今月28日までに安全対策の調査を完了させる予定だ。府森林保全課の川戸修一課長は「夏休みで田舎に里帰りする家族も増える。点検を徹底し、注意喚起を行っていきたい」とした。


静岡感電 昇圧器で電圧440ボルトに 電気柵、設置男性の自作

産経新聞 7月23日(木)7時55分配信

 静岡県西伊豆町で動物よけの電気柵付近で7人が感電し、うち男性2人が死亡した事故で、電気柵を設置した70代男性が、電圧を上げるための昇圧器を取り付けるなどして、電気柵を自作していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。関係者によれば、男性は以前、家電販売店で勤務した経験があり、電気設備の知識があった。男性は「自分の施工ミスだった」と周囲に話しており、県警は男性から事情を聴くとともに、電気柵や昇圧器などを回収して詳しく調べている。

 経済産業省電力安全課によると、昇圧器を設置したことで、電気柵が電源を取っていた家庭用コンセント(100ボルト)の電圧が440ボルトに引き上げられていたという。

 県警によれば、男性はコンセントの抜き差しで電気柵の電源を切り替えていたといい、普段は夜間だけ通電させていたが、事故当日は、電源を切り忘れた可能性が高いという。

 また、司法解剖の結果、川崎市宮前区の会社員、尾崎匡友(まさとも)さん(42)と、神奈川県逗子市の会社員、岩村知広さん(47)の死因は、電気が体内を流れたことによる感電死と判明。2人の左の手のひらには、いずれも重いやけどが確認されており、電線をつかんだ際に感電したとみられる。


まず最初に思ったことは、この電気柵をつけた79歳男性と感電した家族の関係性です。WS004368
この川の立地から、遠方からこの川を目当てに来るだろうかと思ったわけです。あまりにローカルなスポットだなと。みんながこの川を目指して関東から集まる場所には見えません

つまり電気柵をつけた79歳男性と親戚?
と、思ったのですが、そのように報じられていません。

そして、2人死亡したと報じられているので、即「電気柵をつけた79歳男性」が逮捕されてもおかしくないと思うのですが、「事情を聞く」としか報じられていずに逮捕されたと言う報道はされていません。

そしで第一、電気が川の中に流れていて人が死ぬくらいですから、野生動物や魚も死ぬと思うのですが、それらの死骸の報道は一切されていませんし、そのような兆候があれば設置した79歳男性も気付いて対応したはずです。

川に電流が流れていて、死ぬのは人間だけなのでしょうか?

NHK「長男が電気柵に触れたあと、電線の一部が川の中に垂れ下がったとみられています」、報じられていますが、子供?が電線を引きちぎったのでしょうか? 事故日に始めて川に電気が流れたのでしょうか?

なお、この電気柵事故の件で特筆すべきは、この西伊豆の事故の2日前の7月17日に石川県で95歳のおばあちゃんが感電したと報じられていることです。立て続けに、2件の電気柵事故が起き報じられています。

そして注目すべきは石川県の事故は、95歳のおばあちゃんが5000ボルトに電線に直接感電し、「けがなし」と報じられ「命拾いした」と、インタビューにも答えていますが、西伊豆では440ボルトに感電し2人死亡、2人重症、2人けがと報じられていることです。

前者は鉄線に触れて感電、後者は、電気が川の水を経由していることから、上のNHKの報道でいうように「川の中では、陸上での感電に比べて、比較的弱い電流でも死に至る可能性が高くなる」という情報の信憑性、そして「電気の流れる間隔を1秒以上開け、3000分の1秒ほどと瞬間的に電気が流れる」などの対応がなければ、死亡するのか?などの精査がこの事件で、とても重要な要素になります。

この事件後に、

・電機柵の設置に「登録・申請・許可」の必要がない

・全国の山間部でシカやイノシシが急増していることを受け、電気柵を含む侵入防止柵は年に延長約1万キロという、すさまじいペースで普及

・設置した79歳男性は「自作の電気柵」で、「自分の施工ミスだった」と周囲に話し、変圧器で電圧を引き上げていた

と、報じられていることから、それに電気柵に「登録・申請・許可」などの規制をかけて、利権を生み出し、電気関連法改正を肯定する為の事件だった可能性も十分あります。

今後の動きに注目しましょう。

情報感謝


ルーク
電気柵の件の続きです。電気柵で感電
http://blog.goo.ne.jp/fumiekikaku/e/d59ee0208153d9796081c5926cf311c1
素人施工だから危険だったという話が出ています。

電気柵の感電事故 漏電防止など安全対策捜査
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150720/k10010160101000.html
一方「川の中では、陸上での感電に比べて、比較的弱い電流でも死に至る可能性が高くなる」と川の中で電気が流れたからという説明もされています。

どちらが理由なのか良く分かりません。
いずれにしても、電線のようなものを見たら危険みたいな感じでしか個人としては受け取りようが無く、対策も良く分からないし、何となく海や山へレジャーに行くのを躊躇してしまうようなニュースです。他に水の事故のニュースも多く、昨日だけで数名が水難事故で亡くなったと伝えられています。こういうニュースが続くと、遊ぶにもディズニーランドとか監視されていて安全の整った施設へ行く人が多くなるでしょう。

ルーク
また電気柵事故です。なんで急に続くのでしょうか。。。 石川県でも電気柵に触れて感電する被害が出ました。
 17日午後2時ごろ、石川県津幡町の畑で作業をしていた95歳の女性が隣の水田に設置された電気柵に誤って触りました。女性は、感電したショックで一時、動けなくなり、病院に搬送されましたが、けがはありませんでした。
 電気柵に触れた女性:「大変なことやったわ。命拾いさせてもらいました」
 この地区では、水田に合わせて4kmの電気柵を設置し、5000ボルト以上の電圧で電流を流していたということです。

動画あり
テレ朝:http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000055158.html

ルーク
訂正ですが、石川県の電気柵の事件は、良く見たら静岡の事件より先に起きてたんですね。
報道されたのが後なので、時系列が変ですが。。。
気になってニュースを検索して見たら下記のような記事が。。。7月17日の記事です。タイ中部フアヒンで野生ゾウ3頭感電死、電気柵に接触
2015年7月17日(金) 00時03分(タイ時間)
http://www.newsclip.be/article/2015/07/17/26285.html

この電気柵によるゾウ感電死は、タイではテレビ報道されたらしく、きっと大きく扱われたのでしょう。
これは静岡の事件の2日前に、既に報じられていた記事です。
因みに、この17日には、日本では石川県の電気柵の事件が起きていました(しかし何故か直ぐに報じられなかった)。
その2日後に静岡で電気柵による死亡事故が、また起きたことになりますよね。
これらは偶然なんでしょうか?
気のせいか、静岡の事件は情報の出し方が小出しで、意図的に関心を引っぱるような報道がされているように感じます。謎が多いのです。
新たに電圧を上げる仕掛けかされていたという報道がされました。

電気柵事故 変圧器で電圧高くする設定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150722/k10010162021000.html

もっと早くに分かるようなことでは、、とも思いますが、どうなのでしょう。
いろいろ報道に含むところがあるような雰囲気を感じてしまいます。


 

↓ 95歳 5000ボルトに感電した、かわいいおばあちゃん 

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<電気柵の感電死事故>西伊豆の二日前に石川県でも電気柵事故が報じられていた。 ~設置の登録制 電気関連法案改正への布石か」への3件のフィードバック

  1. Anomorphic

    はじめてコメントします。
    いつも記事を拝見し、さゆさんの読みの深さに感心し、かつ、理論に納得しています。
    さて、今回の電気柵ですが、私も一昨年までイノシシ除けに水田の周囲に敷設していました。
    ルークさんの記事にもありますが、人が感電して負傷あるいは死に至るかどうかは、電圧(V)だけでなく電流(A)を考慮した電力(W)が指標になります。私が使っていた電気柵の電源装置の出力電圧は9000Vですが、入力電圧は単一電池8本の12Vです。これで20日以上は持ちますので、電流としては僅かです。ワイヤーに触れるとピリッとして不快ですが、怪我をすることはありません。イノシシも、このピリッがいやで進入しません。電気柵は動物を殺すためのものではなく、忌避するためのものです。石川のおばあさん、ご高齢であることを考えても、命拾いはちょっと大げさかな。
    伊豆の件では電灯線から直接、あるいは昇圧器を通して通電していたようですので、電圧は低くても電流が大きかったので、死に至る電力になっていたのだと思います。当然動物も死んでいたのではないかと予想します。川の水で濡れていたかどうかも影響はあるでしょうが、そちらは二次的です。このような危険な電気柵の設置は規制しないといけません。私の住む地域では、伊豆の件のような危険な電気柵を設置しているところは聞いたことがありません。
    ただ、報道姿勢を見ていると、電流のことを取り上げずに安全な電気柵と危険な電気柵を故意にごちゃ混ぜにして、安全な電気柵にまで規制をかける布石であるようにも感じます。
    大きな屋敷や軍事施設のフェンスの上に電気柵が設置されているのを見たことがありますが、あれは伊豆タイプなんでしょうかね。

  2. ズル

    さゆさんがこの事件を出す前に
    自分も何故魚が死んでないのか?
    と。簡単に事件を
    読めるようになりましたよ^ー^

  3. 世捨て人

    この電気柵ネタですが、ニュースで長期間引っ張ってるけど支配者層は今回何を狙っているのか今のところ読めません。
    ただオームの法則から考えると、切れた電線が川に落ちたのなら直結で繋がっている元電源の家庭用100Vの配電盤のブレーカーが落ちるだろうって思うのは私だけでしょうか。

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