働く人を交代させれば企業が派遣労働者を使い続けられる労働者派遣法改正案は十九日午前、衆院厚生労働委員会で採決され、自民、公明両党の賛成多数で可決された。民主、維新、共産の三党は反対した。与党は同日午後の衆院本会議に緊急上程して衆院通過させ、参院に送る方針。政府・与党は今国会中に成立させ、九月一日施行を目指す。
厚労委では自民、公明、維新三党が提出した「同一労働同一賃金推進法案」の修正案も三党の賛成多数で可決された。共産党は反対し、民主党は採決に応じず退席した。
厚労委で、安倍晋三首相は派遣法改正案について「時代は多様な働き方を求めている。正社員化への支援を行い、派遣を選ぶ人には待遇の改善を進める」と理解を求めた。
改正案は、現在派遣期間が最長三年の製造業や一般事務などの派遣労働者について、受け入れ企業が労働組合などから意見を聞き、働く人を代えれば、派遣労働者を同じ職場で働かせ続けられる。派遣期間の制限を事実上撤廃する。契約更新すれば無期限で雇える通訳や秘書などの「専門二十六業務」は、その区分をなくす。
三年を迎えた労働者の雇用を守るため、派遣会社には、受け入れ企業に直接雇用を求める▽派遣会社で無期雇用する▽新しい派遣先を紹介する▽これら以外で雇用安定の対策を取る-のいずれかの実施を義務付けた。受け入れ企業にも正社員募集などの情報提供を義務付けた。
同一労働同一賃金推進法案修正案は、同じ仕事なら受け入れ企業の正社員と派遣労働者らの待遇の格差是正を目的とする法案。だが、両者の待遇格差を残す余地がある文言が盛り込まれたため、同じ処遇が実現するかは不透明だ。
当初案は維新のほか民主、生活の三党が共同提出したが、維新が労働者派遣法改正案の採決に加わることを条件に、修正案を自民、公明と提案することで合意した。
当初案は均等待遇実現を図るとしたが、修正案は均等待遇にこだわらない内容に後退した。
◆専門職に「3年後辞めて」
十九日の衆院厚生労働委員会を傍聴した都内の派遣社員の女性(56)は「三年後には辞めてもらうと言われている。一人一人の生活がかかっていることを、賛成した議員はどう考えているのか」と話し、泣き崩れた。
この女性は専門業務で十五年同じ職場で働いているが、改正案では、現在は派遣期間制限がない専門業務の人も、同じ職場で最長三年しか働けなくなる。
傍聴席には法案に反対の派遣労働者や弁護士、労働組合関係者らが詰め掛け、民主、共産両党の反対討論の後、改正案が賛成多数で可決されると「派遣労働者のためになる法案ではない」と口々に話した。
「雇用が途切れないよう派遣先企業や他の企業で働けるようにする」。安倍晋三首相は、改正案に盛り込んだ派遣労働者の雇用安定措置の意義を繰り返し強調したが、野党からは「実効性がない」などと批判の声が上がった。
委員会室は時折、与野党議員の大声のやじに包まれた。
(東京新聞)
(6/19 11:48)
派遣労働の期限を事実上、撤廃する労働者派遣法の改正案がまもなく衆議院を通過します。今の国会での成立は確実となります。 (政治部・原慎太郎記者報告) 衆議院本会議場でこの後、労働者派遣法改正案は可決される見通しです。安倍総理大臣は改正の意義を訴えました。 安倍総理大臣:「派遣の道を選んでいる方々については待遇を改善をしていく。正社員の道を希望している方々についてはその道を開いていく。そのための法案であることは強調しておきたい」 同時に、同じ仕事をする派遣労働者と正社員の賃金水準をそろえる「同一労働・同一賃金法案」も可決されました。ただ、この法案はもともと、民主や維新が共同提案していた原案の「待遇の均等の実現を図る」という文言を与党と維新が「待遇の均等および均衡の実現を図る」と修正しています。「均衡」、いわゆる「バランス」を取る文言が加えられたことで、正社員と派遣労働者が同じ賃金を得ることができるのかはあいまいな内容になっています。そのため、民主党からだけでなく、維新の党内からも「骨抜きの法案といわれてもしょうがない」という冷ややかな声も上がっています。
派遣法改正案が衆院通過 民主など反発し退席
テレビ朝日系(ANN) 6月19日(金)14時55分配信
派遣労働の期限を事実上、撤廃する労働者派遣法改正案が19日午後、衆議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決しました。
法案を巡っては、民主党などの野党が「一生派遣の労働者を生み出すものだ」などと反対をしてきました。さらに、年金情報の流出問題が発覚した後は、野党側はその問題を優先して審議すべきだと主張し、もみ合いになる場面もありました。衆議院の本会議の採決では民主党などが退席するなか、自民・公明などの賛成で可決、参議院に送られました。同時に、同じ仕事の場合、正社員と派遣労働者の賃金水準を均等にすることを目指す「同一労働・同一賃金法案」も与党と維新の党などの賛成多数で可決しました。
最終更新:6月19日(金)14時55分
民主党は反対する立場なのに「可決」して笑顔のマッチポンプ岡田は無視するとして、安倍総理大臣:「派遣の道を選んでいる方々については待遇を改善をしていく。」
これは完全なる嘘です。
そもそも根本的に悪条件である「派遣」を好き好んで選ぶ人がいないわけですし、安定した生活環境を望むのが普通ですので、安定しない派遣の道をしぶしぶ選び長期雇用、正社員をめざしている大多数の派遣労働者に対して、「3年以上は働けない」法律を作ってしまうのですから、2000万人を超える派遣労働者、そしてそれらに養われる何倍もの人々、つまり「国民を殺している」と言って良いほど殺人的行為なのです。
何が人口減対策でしょうか?なにが少子対策でしょうか?なにが経済対策でしょうか?
すべてそれらの本質的な解決と、真逆のことを「わざと」しているのです。
そして派遣労働者を「3年以上は働けない」状態にする、向こう側のメリットはたくさんあります。
まず「派遣業者」が儲かります。なぜなら彼らは、人材紹介料と、労働者給料の中間搾取で儲けていますので、派遣労働者の流動性が増せば増すほどに儲かるのです。
そして企業は、派遣労働者「Aさん」とは「雇用期間満了」という名の「事実上解雇」を最長3年でしてしまい、新しく「Bさん」を派遣労働者として雇えば、ずっと低賃金の派遣労働者を雇い続けられ人件費を押さえることが出来るのです。 人件費を削ることは、販売単価へ直結しますので経営者はその選択肢を取らない手はないでしょう。
そして、もう一つの理由は日本全体の貧窮化です。それについては散々他のさゆ記事で言っていますので、この記事だけ乗っけておきます。↓
解雇された労働者に支払う「解決金制度」導入検討 ~企業優遇・二束三文で労働者解雇可能へ
貧窮化すると、お金の価値が上がり、金を牛耳る「通貨発行券を持つ者」の権力が上がり、NWOの完成へと近づくという内容の記事になります。
これから、支配者層は為政者を使って、今以上にあからさまに牙をむき我々を弾圧してくるでしょう
我々は戦う以外に選択肢はありません、自分だけが逃げることは不可能です。
【残業代ゼロ法案提出】具体的な中身は法成立後に省令で定め、省令は厚労省内で決裁できる
怒れ、日本の労働者たち!
われらは、自由になるために
豊かになるために生まれてきたのだ。
すべての富は、労働者たる我らの手が創り出したものなのだから
我らこそが、この国の支配者になるべきだ。
今般の派遣法案など、全労働者が一致団結して粉砕してやろう。
非暴力・不服従・徹底的抵抗によって、我らの意思を天下に貫徹させよう。
支配階級が最も恐れていること、それは我ら労働者の団結力である。
労働者が一致団結した場合のパワーがどれほど強力なものであるかを
如実に示す史実がある。それは、フランス革命(1789年)に遅れること4年後の
伊予の国、吉田藩での寛政5年(1793)に勃発した武佐衛門一揆である。
現在の文部省支配下の歴史教育では一切触れられていないが、この武佐衛門一揆こそ、全村挙げて一揆に参加した民衆が支配階級である武士に完全勝利した日本唯一の一揆である。民衆が一致団結すれば、威張り腐った武士など蹴散らせるのである。派遣労働者2000万人が一致団結して非暴力・不服従・徹底的抵抗で、資本家と戦えば、完全勝利を勝ち取ることができるのだ。
なお、この武佐衛門一揆に関しては、平成26年8月20日に開催された「平成26年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント部門」で、南海放送が制作したラジオ番組「風の男 BUZAEMON」が最優秀賞を受賞している。
「風の男BUZAEMON」はここで➡https://www.youtube.com/watch?v=4P0hVyRZLfQ放映されているので、見られたし。
全国の労働者が、武佐衛門一揆のように一致団結して、明日から資本家のために働くことをやめたら、どうなるだろうか。彼らは、そうならないように、そうならないようにと、さまざまな目くらましを次から次へと繰り出しているのである。だが、今般の派遣者法案は、完全に裏目に出るだろう。労働者の尊厳と人権を無視し、低賃金労働を固定化し、未来を奪ってしまえば、もはや労働者は失うものは何もない状態へと追い込まれるだけなので、自然と一致団結への流れが加速され、武佐衛門一揆のように決起するのは必然である。そうとも、われら労働者一人ひとりが、怒れる武佐衛門となる時なのだ。
【参考までに】
年功序列の雇用形態だった日本が、気がついてみたら、現代は、派遣労働者が全労働者の約4割を占めるまでになっている。しかも、日本の派遣労働を欧米と比べてみると、その待遇の悪さに絶句する。全世界の派遣業の70パーセントが日本に集中しているという、この国の「非情さ」を知るべし。
欧米の派遣の実態 vs 日本の派遣の実態
1)派遣労働者が受け取る賃金は必ず正規以上と法定 vs 正規の半分以下
2)派遣労働が2年超だと直接雇用義務 vs 期限撤廃して無期限派遣 を目論んでいる
3)派遣のピンハネ率は10%未満と法定 vs ピンハネ率は自由、平均30%以上
4)企業が支払う総額はガラス張り vs けっして派遣労働者に教えないブラックボックス
5)派遣労働者の巨大全国組合がある vs 何も無い
6)派遣労働は事業拡大時などにのみ使うと法定 vs 正社員をクビにしてどんどん派遣に置き換えてよい
となる。さらに正社員であっても残業代をゼロにしようと政府は企んでいる。なんだろう、この国の政府は、完全に狂っているのか、徹底的に無慈悲なのか。労働者こそが国の土台であり、若者こそが未来を担う存在なのに、こんな制度が今後共続くようでは、この国から活力はなくなり、やがて国力はジリ貧となり、自給率低下と放射能汚染等とが重なって飢餓列島・病人列島と化し、われわれ日本人は遠からず滅びてゆくであろう。滅ぼされる前に、日本の民衆よ、老いも若きも、正社員も派遣社員も、今こそ武佐衛門となって、立ち上がれ。一致団結すれば、道は必ず拓けるのだと、武佐衛門一揆が教えているではないか。
自然活真党さん
まさにその通りだと思います!
日本人だけでは無く、99%の人達全員が団結する事が出来れば1%如きなんぞぶっ潰せる筈です!
奴らはそれを恐れてるんでしょうね⁉︎
例え敵が人智を超えた強大な組織だったとしても。
奴らは急速にやり過ぎた!!
ここまで、あからさまさまにやられれば脳内がお花畑の人でも流石に気づくでしょう。
既に陰謀では無く陽謀です!!
舐めた真似しやがって!!
きっと裏で我々一般大衆を嘲笑ってるんでしょうね。
自然活真党さん、こんにちは!
ちょんがり唄、いいですね!
「平身低頭 や~めた や~めた
けんこんいってき(乾坤一擲) ぶ~ざじゃ ぶ~ざじゃ
平身低頭 や~めた や~めた
けんこんいってき(乾坤一擲) ぶ~ざじゃ ぶ~ざじゃ」
我々が生きている今の時代の庶民にとっても必要なのは、武左衛門の様な勇気を持ったこの精神と心構えですね!
そして、庶民を操る最大のツールである、「金融詐欺システム」を1日も早く辞めさせましょう!
「10年前のドラマ「女王の教室」での指摘が、現在の日本の姿と完全に一致」という記事が今の日本の現状を簡略にそして的確にまとめられています。
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=92551
「女王の教室」は10年前の放送時にも全話見ましたが、最近DVDを借りて再び見ました。
※女王の教室 脚本…遊川和彦 2005/7/2~9/17放送 第1話~第10話+最終話
天海祐希が扮する悪魔のような教師「阿久津真矢」が、みごとに現在社会の支配者側を演じています。
子どもたちがどんなに頑張っても抵抗しても、次から次にあの手この手で自由を奪い、抑圧し、クラスを分断していきます。
そして志田未来が扮する神田和美は、明るく誰とでも仲良くなれるような子であったのに、クラス中からいじめられるようになり、家族・友人の見方もいなく、一人ぼっちになります。
耐え切れなくなった和美は、
泣きながら真矢先生に訴えます。
「・・・どうしてそんなにいじめるのよ。
あんたのせいで友達いなくなっちゃったじゃない!!
学校来るのも嫌になっちゃったじゃない!!
一人ぼっちになっちゃったじゃない!!」
真矢先生
「いい加減目覚めなさい!!
悔しかったら、自分の力で何とかするのね。
誰にも頼らずに、自分だけの力で。」
そして和美どう向かっていったのか。
5話、6話を見るとわかります。
その他の回も見ごたえがあり、また感動的です(何度も泣いた…)
1%の支配層と戦うために、
我々99%にとって何が大切か、
を教えてくれるドラマだと思います。
個人的に思うことは、
自分を信じ、自分を愛し、
99%の人を信じ、99%の人を愛する。
そんな力を持てるところから始まるのだと思います。
長文失礼しました。
ピンハネ業者は労働者の豊かになる権利を奪っています。
深刻なのは非正規雇用で国保の場合、高過ぎる保険料の支払いで更に生活が圧迫されることです。
こんな所でも公務員は専用の団体保険で守られています。
命に関わる医療を受ける時点で格差があるのはおかしいと思います。
行政は都合の良い時にだけ「公平性」という言葉を出します。
雇用形態による差別は無くさなければなりません。
非正規雇用労働者が強い労働者団体を作り上げ、団結して労働者の権利を取り戻すべきですよね。
日本の未来の為にも。